和を以て貴しと為す
わしは長尾景虎(ながおかげとら)です。
上杉憲実(うえすぎのりざね)は足利持氏(あしかがもちうじ)の背後に軍勢が現れるのを見た。
憲実の家臣、長尾景仲(ながおかげなか)や長尾忠政(ながおただまさ)らの軍勢に緊張が走った。
景仲「殿(憲実のこと)!下がってくだされ!」
忠政「やはり殿を誅伐する噂は本当だった。よし!弓矢だ!」
忠政は弓隊を準備した。
憲実「待て!!放ってはならん!やめよ!」
一方、持氏方では軍勢を率いてきた一色直兼(いっしきなおかね)、上杉憲直(うえすぎのりなお)が、
憲直「やっぱり憲実は公方(持氏のこと)様を討とうとしていたぞ!」
直兼「出陣してよかった。公方様!我らに任せられよ!」
持氏「やめい!!」
持氏は鬼気迫る表情で
持氏「誰が軍勢を出してよいと言ったのだ!?」
直兼「公方様、見てくだされ!憲実方が公方様に矢を向けています。敵意がある証拠ではありませぬか!?」
憲直「公方様、わしが憲実を討ち果たしてみせま…」
憲直が言い終わる前に、
バギッ!!
持氏は憲直を殴り倒した。
持氏「馬鹿者!!わしの命が聞けぬのか!?退け!!」
持氏の剣幕に直兼や憲直は恐れた。
持氏方も憲実方も軍勢は動くことはなかった。
しばらくして持氏方の軍勢が退いていった。
そして持氏自身も帰っていった。
それを見た憲実は、
憲実「公方様……わしは…」
数日後、持氏の元に憲実からの書状が届いた。
持氏はそれを読み、
持氏「これはなんだ!?」
そこには憲実から関東管領を辞任すると書いてあったのだ…
つづく…










