和を以て貴しと為す
わしは長尾景虎(ながおかげとら)です。
永享9年(1437年)京…
御所では将軍、足利義教(あしかがよしのり)が密かに家臣と会っていた。
義教「鎌倉の様子はどうだ?」
家臣「仰せの噂は広まり、持氏(もちうじ)方も憲実(のりざね)方も兵を集めておりまする。」
義教「うむ、信濃の小笠原(おがさわら)はいつでも出陣できるようにできておるな?」
家臣「仰せのとおり、小笠原政康(おがさわらまさやす)殿は準備万端です。」
義教「ふふっ、持氏と憲実が対立し戦になれば、幕府は憲実を支援し…持氏を葬る!」
小笠原政康さんは信濃の守護で義教さんのお気に入りなんだよ
持氏は藤沢に下った憲実に会いに向かった。
これを見た持氏の側近、一色直兼(いっしきなおかね)と上杉憲直(うえすぎのりなお)は、
憲直「直兼殿、公方(持氏のこと)が藤沢に向かってしまった。」
直兼「何!?憲実も藤沢ては兵が集まっておるときく。公方様だけでは危うい。憲直、兵を連れて公方様の後を追うのだ!」
憲直「すぐ行こう!合戦になったら憲実を討ち果たしてみせよう。」
憲実は藤沢で陣を入った軍勢の中にいた。
軍勢は家宰の長尾景仲(ながおかげとら)や長尾忠政(ながおただまさ)が兵を集め、固めていた。
長尾景仲
景仲「殿(憲実のこと)、この軍勢でいつでも対抗できます。」
憲実「待て!わしは公方様と戦うつもりはないぞ。」
景仲「公方様の陣営は殿を誅伐する気なのですぞ。公方様の側近はイキリ立っています。」
そこへ忠政が走ってきて、
忠政「殿!公方様が来ました!」
景仲「公方様だけか?」
忠政「公方様とわずかな供回りの兵のみです。しかも公方様は鎧をつけておりませぬ。」
憲実「公方様…わしが行く。公方様は話に来たのだ。」
景仲「なりませぬ!誅伐の噂がある以上、兵を潜ませているやもしれませぬ。」
憲実「ならぬ!!このままでは埒が明かぬ!」
憲実は軍勢の全面に出て、持氏と相対した。
しかし…












