和を以て貴しと為す
わしは長尾景虎(ながおかげとら)です。
「叡山の僧が呪詛しておるだと!!」
将軍、足利義教(あしかがよしのり)の怒号が室町御所に響いた。
比叡山延暦寺が義教を呪詛し、僧兵が戦闘体制をとっていると管領、細川持之(ほそかわもちゆき)が義教に報せた。
細川持之
持之さんの子が応仁の乱の東軍の大将だった勝元(かつもと)さんだよ
義教「持之!!近隣の大名に比叡山を囲んで兵糧も水も流れぬよう抑えよ!!」
持之「はっ!!では京極(きょうごく)殿と六角(ろっかく)殿に命じます。」
義教「あと…鎌倉の持氏(もちうじ)か叡山の繋がって、わしを呪詛しておるとは誠か?」
持之「そのような噂が流れておりますが…。」
義教「事の真相を調べよ!上杉憲実(うえすぎのりざね)に使者を送れ!!」
幕府の軍勢は比叡山を囲み物流を抑えた。
これに対し延暦寺は神輿を奉じて入洛しようとしたが幕府の軍勢に撃退されたのだ。
一方、幕府からの使者からの報せを聞いた憲実は、
憲実「公方(持氏のこと)が将軍様を呪詛するなどと…全くでたらめな噂に過ぎない。」
使者「誠でしょうか?将軍様は持氏公が叡山と組んでいるではと疑っております。」
憲実「公方様が何のために呪詛せねばならないのか?公方様は東国の安寧のために精進しておるのだ。」
使者「……関東管領の憲実殿のことを信用しよう。」
憲実は幕府の使者を見送った後、家臣の長尾景仲(ながおかげなか)を呼び出した。
憲実「景仲、わしのいない間…公方様の様子に変わったことはなかったか?」
景仲「公方様の御所に一色直兼(いっしきなおかね)や上杉憲直(うえすぎのりなお)らが頻繁に出入りしておりました。」
憲実「また、わしのことを讒言しておるのか…」
景仲「……変な噂がございます。公方様が血で書いた願文を鶴岡八幡宮におさめたと…。」
憲実「血で書いたと…」
憲実はすぐさま、鶴岡八幡宮に行き、神主を調べたところ、出してきたのが…
憲実「何だ…これは…」
そこには血の赤い文字の願文があった。
憲実「…怨敵…」
つづく…











