暴れん坊を頼れ〜第65話 牢に訪ねる者 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次




我に任せろ!


私は源為朝(みなもとのためとも)の孫、里子(さとこ)です。


肘を外された為朝が兄の義朝(よしとも)の館の牢にいるところに、

「由良(ゆら)殿、鬼武者(おにむしゃ)…」

義朝の正室、由良と嫡男の鬼武者が現れました。


コアラ鬼武者って後の源頼朝(みなもとのよりとも)だね


源頼朝像



由良と鬼武者は牢の中に入り、為朝の痛めた左腕を治療しました。





為朝「うっ…」


由良「これで少しは痛みは和らぐと思います。」


鬼武者「叔父上、痛い?」


為朝「なぁ〜に、少し痛いだけだ。」


由良「こんなことになろうとは…義朝は自らの恩賞を返上して為義(ためよし)様を助けようとしたのですが…」


為朝「…叶わなかった…兄上…」


鬼武者「叔父上!我の弓矢を見ておくれ!」


為朝「おぉ、やってみろ!」



鬼武者は牢から出て弓を引き、




バシッ!!


見事に放った矢は的を貫きました。



為朝「見事だ!!元服前なのに強弓が引けるとは!」


鬼武者「叔父上が教えてくれたおかげです。」


為朝「由良殿、いずれ鬼武者が我や兄上、父上の無念を晴らしてくれるでしょう。」



為朝も由良もニコリと笑顔になっていました。


コアラ鬼武者が後に征夷大将軍となり鎌倉幕府を開き武士の世を始めるんだよね




翌日、為朝の元に義朝が訪れました。


源義朝



為朝「兄上…」


義朝「……そなたを尋ねてきたものがいる。」



そこに現れたのは為朝の母、(ひかり)と家臣のイチでした。



為朝「母上!イチ!」


光「為朝殿!大きくなりましたね。あなたの家臣のイチがここまで連れて来てくれました。」


イチ「八郎さん、絶対生きてると思ったからね。」


光「為朝殿、為義様は源氏を義朝殿に託して亡くなったのです。必ず義朝殿が為義様に代わって世を変えてくれるでしょう。」



義朝は背を向けていました。


為朝「イチ、タカはどうした?」


イチ「タカは九州へ向かったよ。八郎さんの家族を連れてくるよ。」



為朝はしばらく黙って考えていましたが…


為朝「兄上!頼みがございます!」



義朝は振り向き、


義朝「頼み…言ってみよ。」


為朝「我は流罪となり、京や九州には戻れまい。我が家族の行く末を…守ってほしいのです!」







つづく…






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