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我に任せろ!
私は源為朝(みなもとのためとも)の孫、里子(さとこ)です。
捕えられ、京を引き回された為朝は信西(しんぜい)や平清盛(たいらのきよもり)、源義朝(みなもとのよしとも)らの前に連れて来られました。
為朝さんは力強いから縄できつく縛られていたんだろうな
信西「ずいぶんと逃げ回っていたな、為朝」
為朝「……」
義朝も清盛も黙って為朝を見ていました。
信西「早速、そなたの処分を言い渡す。」
為朝「待て!ひとつ聞きたいことがある。」
信西「なんだ?」
為朝「我が父、為義(ためよし)はどうなったのだ?」
義朝は為朝の質問に心の臓を掴まれる思いがしました。
信西「為義を初め、謀反人のそなたの兄弟は…皆、斬首にした。刑を行なったのは、そこにいる義朝だ。」
源義朝像
為朝は義朝を見ました。
義朝は何と言わず、ただ為朝を見つめていました。
為朝「……我もすぐ斬れ!」
信西「そなたは斬らぬ。」
為朝「何!?」
信西「そなたの巨体に帝(後白河天皇のこと)が大いにお気に召し、命は助け、島流しとする。」
実は為義さんらの死刑が朝廷内で非難の声が上がり、為朝さんが捕まったのが為義さんらの死刑から1ヶ月経っていたこともあり、減刑となったと言う説があるんだよ
信西「ただし…そなたの力は危険すぎる。よって2度と弓が引けないよう左腕の肘を外すことになった。」
為朝「肘を……そんなことをするより首を斬れ!」
信西「やれ!!」
為朝は左腕を押さえられ、
バギッ!!
為朝「グワっ!!」
大木槌を左腕の肘に叩きつけられたのです。
信西「それで2度と弓はひけまい。島流しまで義朝に預ける。」
義朝「……はい。」
為朝は義朝の居館の牢に移されたのです。
為朝「ぐっ…」
為朝は外れた肘を支えながら横になっていました。
そこへ、
「為朝殿。」
為朝は声の方を見ると、義朝の正室、由良(ゆら)と子の鬼武者(おにむしゃ、後の源頼朝)でした…
つづく…






