暴れん坊を頼れ〜第61話 密告 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次




我に任せろ!

私は源為朝(みなもとのためとも)の孫、里子(さとこ)です。




「ここに落武者は来てないか!?」


病の為朝が滞在している近江国の山村に京から来た武士が民を集めていました。



武士「京で帝に歯向かった謀反人を探しておる。」


山村の民、竹丸(たけまる)は、


竹丸「謀反人とは、どんなやつで?」


武士「体の大きな鬼のような大男だ。何か知っているのか?」


竹丸「知りませぬが、そんな大男なら、皆すぐわかるでしょう。」


武士「この地は我が殿、源重貞(みなもとのしげさだ)様の本拠地。怪しいものがいたら、すぐに知らせよ。褒美は望みのままぞ!」



コアラ源重貞さんは為朝さんや源義朝さんと同じ清和源氏なんだけど、重貞さんは清和源氏満政流、為朝さんらは清和源氏満仲流と系統が違うんだよ


※画像はお借りしました





武士は帰って行ったが、竹丸に同じ山村の民、三次(さんじ)が、


三次「竹丸、なぜ本当のことを言わなかったのだ?褒美がもらえるぞ。」


竹丸「……わしは為朝さんは頼れる人だと思った。為朝さんなら、民の気持ちがわかる人だと思ったのだ。」


三次「なんだ、それ?」


竹丸「重貞はわしらが作った作物を取ってばかりではないか…わしらは苦しめられてばかりだ。為朝さんなら何とかしてくれると信じたい。」


三次「……同じ武士ではないか!」


竹丸「三次!余計なことはするなよ!」





為朝は湯治に入っていました。




そこへ太助(たすけ)が声をかけました。


太助「殿(為朝のこと)〜、湯加減はいかがですか?」


為朝「おぉ、よい湯じゃ。太助も入るかよいぞ。」


太助「先ほど、京から武士が来ていましたが、竹丸が殿のことは知らぬと言い切ったようですそ。」


為朝「…そうか、皆に迷惑をかけるの。早く体を治して出ていかねばならぬの。」





その頃、三次は帰って行った武士を追いかけていました。


三次「お待ちください!」


武士「なんだ?おまえは?」


三次「村の者です。お探しの大男は病に倒れ、村にいます。竹丸が隠しておりまする。」


武士「何!?いたのか!?」


三次「はい」


武士「よし、よく知らせてくれた。相手は為朝、大勢で捕えねばなるまい。」


三次「褒美は思いのままで?」


武士「わかった。待っておれ。逃げないように見張っておけ。」





数日後、為朝は病が回復に向かっていました。


為朝「太助、竹丸。面倒かけるなぁ。」


竹丸「なんの、ゆっくりしてくだされ。」


太助「殿、また湯に入りますか?」


為朝「うむ、気持ちよいからの。」




為朝は湯治に入りました。



すると、


ギャァ!








つづく…