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武士「京で帝に歯向かった謀反人を探しておる。」
山村の民、竹丸(たけまる)は、
竹丸「謀反人とは、どんなやつで?」
武士「体の大きな鬼のような大男だ。何か知っているのか?」
竹丸「知りませぬが、そんな大男なら、皆すぐわかるでしょう。」
武士「この地は我が殿、源重貞(みなもとのしげさだ)様の本拠地。怪しいものがいたら、すぐに知らせよ。褒美は望みのままぞ!」
源重貞さんは為朝さんや源義朝さんと同じ清和源氏なんだけど、重貞さんは清和源氏満政流、為朝さんらは清和源氏満仲流と系統が違うんだよ
※画像はお借りしました
武士は帰って行ったが、竹丸に同じ山村の民、三次(さんじ)が、
三次「竹丸、なぜ本当のことを言わなかったのだ?褒美がもらえるぞ。」
竹丸「……わしは為朝さんは頼れる人だと思った。為朝さんなら、民の気持ちがわかる人だと思ったのだ。」
三次「なんだ、それ?」
竹丸「重貞はわしらが作った作物を取ってばかりではないか…わしらは苦しめられてばかりだ。為朝さんなら何とかしてくれると信じたい。」
三次「……同じ武士ではないか!」
竹丸「三次!余計なことはするなよ!」
為朝は湯治に入っていました。
そこへ太助(たすけ)が声をかけました。
太助「殿(為朝のこと)〜、湯加減はいかがですか?」
為朝「おぉ、よい湯じゃ。太助も入るかよいぞ。」
太助「先ほど、京から武士が来ていましたが、竹丸が殿のことは知らぬと言い切ったようですそ。」
為朝「…そうか、皆に迷惑をかけるの。早く体を治して出ていかねばならぬの。」
その頃、三次は帰って行った武士を追いかけていました。
三次「お待ちください!」
武士「なんだ?おまえは?」
三次「村の者です。お探しの大男は病に倒れ、村にいます。竹丸が隠しておりまする。」
武士「何!?いたのか!?」
三次「はい」
武士「よし、よく知らせてくれた。相手は為朝、大勢で捕えねばなるまい。」
三次「褒美は思いのままで?」
武士「わかった。待っておれ。逃げないように見張っておけ。」
数日後、為朝は病が回復に向かっていました。
為朝「太助、竹丸。面倒かけるなぁ。」
竹丸「なんの、ゆっくりしてくだされ。」
太助「殿、また湯に入りますか?」
為朝「うむ、気持ちよいからの。」
為朝は湯治に入りました。
すると、
ギャァ!
つづく…






