前回まではこちら⬇️
為朝は横になっており、太助(たすけ)が側にいました。
太助「殿(為朝のこと)!目を覚まされた…よかった…」
為朝「ここは…我はどうしたのだ?」
太助「殿は病で倒れられたのです。ここは近江国で我らを助けてくれた村の民の家です。」
為朝さん、京から逃げて、途中で倒れたんだよね
太助の後ろには百姓の民がいました。
為朝は起きようとしましたが、
為朝「クッ…」
太助「殿、まだ起きてはなりませぬ。」
民の竹丸(たけまる)が、
竹丸「まだ体が暑い、熱が下がるまで、横になりなされ。」
為朝「…申し訳ない…」
太助「ここまで殿を助けてれたのは竹丸殿ですぞ。」
竹丸「こんな大きな人を運ぶのは1人では無理ですからな。ここには湯治もあるから、熱が下がれば入れるといい。」
為朝さんは2mを超える大男だから運ぶのは大変だよね
一方、京では崇徳上皇(すとくじょうこう)方に付いた武士らの処刑が終わりました。
源義朝(みなもとのよしとも)は父、為義(ためよし)や兄弟たちを、平清盛(たいらのきよもり)は叔父の忠正(ただまさ)を斬首したのです。
義朝と清盛は後白河天皇(ごしらかわてんのう)の側近、信西(しんぜい)に、
信西「2人とも、此度はよくやった。帝(後白河天皇のこと)もお喜びだ。」
義朝「……」
信西「後は逃げているものを早急に捕えるのだ。」
清盛「逃げているものか…」
信西「義朝、そなたの弟、為朝はまだ逃げておる。捕えねば一大事になるぞ。必ず捕まえよ!」
義朝は内心…
『為朝…逃げろ…』
数週間後、為朝はようやく熱が下がりました。
竹丸「熱が下がりましたな。」
為朝「これも竹丸殿を始め、村の方々のおかげ。礼を申す。」
竹丸「後は湯治に入って体をやすめるとよい。」
太助「何から何までありがとうございまする。」
しかし、村人の中に為朝らを冷めた目で見ているものがいたのです…
つづく…




