前回まではこちら⬇️
我に任せろ!
私は源為朝(みなもとのためとも)の孫、里子(さとこ)です。
保元元年(1156年)7月30日、為朝が遠くに敗走している時、父の為義(ためよし)は七条朱雀にいました。
為義「義朝(よしとも)…」
義朝は太刀を構えていましたが震えていました。
為義「義朝、これが我の天命だ。源氏(げんじ)のこと、頼むぞ。」
義朝「……父上、すいませぬ。」
ズパッ!!
為朝と家臣の太助(たすけ)は京の外れの山で休んでいました。
為朝「!!」
眠っていた為朝は飛び起きました。
太助「殿(為朝のこと)、いきなり起きてどうされました?」
為朝「父上の声がしたような…いや、何でもない。もう少し休もう。」
太助「この山を超えれば近江に入ります。」
為朝「うむ…」
為朝は横になり、空を眺めました。
為朝『もしや…父上は…』
一方、為朝の矢を託され、江口に着いたイチとタカは為朝の母、光(ひかり)に会うことができました。
2人は矢を光に見せ、
イチ「為朝さん、戦に負けたけど、生きてるって伝えてくれって言われたんだ。」
光「そうですか…合戦には負けたと言うことは、殿は、為義様はどうされたか知っていますか?」
タカ「為朝さんと一緒に逃げようとしてたけど、敵に降参して京に戻ったんだ…」
光「為義様、既に亡くなっているやも…為朝はあれだけの体、そう簡単には捕まることはありますまい。2人とも、こちらでご飯をお食べ。」
光はイチとタカを休ませました。
為朝と太助は近江に入りましたが、その日は大雨が降りました。
太助「殿、さっきから足元がふらついてますが…」
為朝「……我としたことが…」
バタッ!
為朝はその場に倒れてしまいました…。
つづく…





