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我に任せろ!
私は源為朝(みなもとのためとも)の孫、里子(さとこ)です。
源義朝(みなもとのよしとも)ら後白河天皇(ごしらかわてんのう)方の軍勢に火攻めにされた崇徳上皇(すとくじょうこう)方は敗走しました。
為朝さんが頑張ってたんだけど、火攻めにはかなわなかったね
為朝は父、為義(ためよし)と共に先に逃亡した崇徳上皇に追いつき護衛をしていました。
為朝は為義に、
為朝「父上…九州に落ちましょう。」
為義「…我が源氏の兵が集まるなら、東国ではないか?」
為朝「九州なら我が城があり、仲間がいます。」
為義「……今は上皇様を安全なところまでお連れするのが先決だ。」
保元元年(1156年)7月13日、
崇徳「朕は…もう疲れた。弟のいる仁和寺(にんなじ)に行く…皆とは、そこで別れよう。」
仁和寺・金堂
為義らは仁和寺まで上皇を送り、そこで別れました。
為朝「上皇様はどうされるのだ?」
為義「出頭するのだろう。上皇様の弟君は覚性法親王(かくしょうほうしんのう)様。天皇様方との取りなしをしてもらうのだろう。」
為朝「…いまさら、取りなしとは…」
覚性法親王は上皇の申し出を断り、結果的に上皇は天皇方の源重成(みなもとのしげなり)の監視下に置かれました。
崇徳上皇は出頭する時、剃髪したんだ
為朝らは敗走を続けていましたが、
為義「為朝、我は…降伏する。」
為朝「なんと!?」
為義「義朝の元に降る…もはや老齢、どこへ行くのも辛い。身は義朝に任せる。そなたは…逃げよ。」
為義について来ていた為朝以外の子らも為義に従いました。
為朝「父上…生きていてくだされ。我が必ず助けます!」
為義「…わかった。最後まで精一杯生きてみせる。そうだ、そなたの母、光(ひかり)は江口に身を隠しているはずだ。」
為朝「母上が江口に…」
為義「助けてやってくれ。」
為朝は為義と別れました。
しかし、これが2人の今生の別れとなるのでした…
つづく…




