暴れん坊を頼れ〜第56話 脱出 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次




我に任せろ!

私は源為朝(みなもとのためとも)の孫、里子(さとこ)です。





義朝(よしとも)は白河北殿の西隣にある藤原家成(ふじわらのいえなり)邸に火矢を放ったのです。



コアラ藤原家成さんは既に病で亡くなっているんだよ



義朝「放て!放て!」



ところが火は風に煽られ、白河北殿にも燃え移ったのです。





これに驚いたのは白河北殿にいた崇徳上皇(すとくじょうこう)や藤原頼長(ふじわらのよりなが)でした。


崇徳上皇



上皇の近臣らは、


「上皇様、逃げましょう!」

「皆、上皇様をお逃げ参らせよ!!」

「上皇様!こちらへ!」



源為義(みなもとのためよし)は上皇が脱出したのを見届けた後、


為義「よ〜し、もう一合戦してやる!」







そこへ頼長が慌ててやって来て、


頼長「為義!我を側にいて、守れ!」




為義は頼長を睨みつけ、


為義「やかましい!!そなたが我が子、為朝の献策を受けていれば、こんなことにはならなかったのだ!!」


頼長「なっ…」





コアラ頼長さんは為朝さんが夜討を献策したのに無視したんだよ





為朝は兵と共に義朝軍と交戦していました。



しかし、多勢に無勢で為朝の兵28騎は、23騎が討死してしまったのです。


太助「殿!!!」


為朝「おぉ太助(たすけ)!充分に戦ったか!?」


太助「はい、しかし、我が兵は残り5人です。」


為朝「そうか…」



しかし、義朝軍は53騎も討死していたのです。


コアラ義朝さんの軍は200騎いたんだよ




そこへ為義がやってきて、


為義「為朝!!やはり無事だったな!」


為朝「父上!!我はこのとおりです!ワハハハッ!上皇様は?」


為義「お逃げ参らせた。」


為朝「よかった。父上、我らも行きましょう。」


為義「どこへ行くのだ?敵の兵は多い。逃げられるか?」


為朝「九州へ行きましょう!!」







つづく…