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藤原頼長
崇徳「平清盛(たいらのきよもり)は参じてはおらぬのか?」
頼長「清盛はどうやら帝(後白河天皇のこと)に付いたようです。」
崇徳「くっ、清盛の父、忠盛(ただもり)は朕の皇子、重仁(しげひと)の後見だったのに…」
頼長「忠正(ただまさ)!清盛はどうなっておるのだ?」
平忠正さんは清盛さんの叔父なんだけど、清盛さんとは別行動を取ったんだよね
忠正「清盛は我が兄、忠盛の心を知らぬもの。我が必ず清盛を討ち果たしてみせます。」
頼長「さて…為義(ためよし)、長年、我が摂関家に仕えし武士、此度はどう戦う?」
源為義
為義「我は既に老齢ゆえ、我が八男、鎮西八郎為朝(ちんぜいはちろうためとも)が献策いたします。」
周りの目が一際大きい為朝に集まりました。
為朝「鎮西八郎為朝にございます。」
頼長「…申してみよ。」
為朝「我は九州で幾度も合戦をしましたが、1番勝る策は夜討です。」
為朝「ただちに帝の座す高松殿へ攻め寄せ、火を放てば容易く勝てます。我が兄、義朝(よしとも)が出てくれば我が射落します。清盛なんぞは我の敵ではごさいません。逃げ出してくる帝の駕車の人夫を蹴ちらし、帝をお連れすればよろしいでょう。」
周りの武士は為朝の献策に言葉が出ませんでした。
しかし…
頼長「ならぬ!」
為朝「なんと?」
頼長「夜討なぞ武士同士の私戦で行なう策だ。上皇と帝の国を巡る戦ぞ!我が藤原摂関家との関係が深い興福寺(こうふくじ)の僧兵が明日来る。その到着を待って決戦とする!」
興福寺の信実(しんじつ)さんが僧兵を率いて来る予定だったらしいね
為朝「明日の朝?遅い!!」
為朝は立ち上がりました。
為義「こっ、これ!頭が高い!」
頼長「皆、良いな!明日の朝、決戦だ!」
為朝は唖然としました。そして…
為朝「我が兄、義朝は今宵、夜討を仕掛けてきますぞ!!今、我らの方が兵の数で負けています。夜討されれば苦戦は免れませぬ!」
頼長は為朝の進言を無視し、下がりました。
為朝は、
為朝「なんてことだ…」
為義「為朝、やるしかない。夜討に備えて館を固めよ。」
為朝「……わかりました。」
11日未明、京に兵や馬の進軍する音が響き出しました…
つづく…
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