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政清「義朝様からこちらを預かっております。」
為朝「兄上から…」
政清は文を為朝に渡しました。
為朝はその文を読みました。
為朝、京へ来るな。
今、京は上皇と帝の権力争い、藤原摂関家の内部の権力争いが起きようとしている。
我はこの時を逃さず、我が源氏の権力を伸ばす機会だと動いている。
しかし、父、為義は今だに藤原摂関家の家人となっておる。
藤原摂関家に従わず、源氏の力を世に示すのは、この時しかない。
そなたが父上に付けば源氏同士で争うことになり、源氏の力は削減してしまう。
我ら武士が公家の家人になる古い体制の時代は終わったのだ。
もう一度言う。為朝よ、京へは来るな。
為朝は大きく息をつきました。
政清「為朝様…」
為朝「政清、父上と兄上は会ってもいないのか?」
政清「…はい、東国で義賢(よしかた)様が義朝様の子、義平(よしひら)様に討たれてからはお互いに警戒するようになりました。我ら家臣もどうすればよいか、わからぬ次第でごさいます。」
為朝「……」
為朝は天を見上げ、しばらく考え…
為朝「政清、我はやはり京へ行かねばならぬ。」
政清「…」
為朝「父上と兄上を繋げるのは、我しかいないだろう。」
政清「はい、我もそう思います。おふたりが信頼している為朝様にしかできぬことと政清は思います。」
為朝「うぬ、京へ先に戻り、兄上に伝えよ。」
政清「かしこまりました。」
政清は京へ帰りました。
為朝「太助(たすけ)、皆に気を引き締めよと伝えよ。嵐の中に行くようだからな。」
太助「はい、大嵐ですな。」
保元元年(1156年)7月2日…
鳥羽法皇(とばほうおう)が崩御されました。
法皇さんは5月から病で倒れていたんだ
争いを首の皮一枚で抑えていたものが消えてしまったのです。
こんな状況下で為朝は入京してきました…。
つづく…
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