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我に任せろ!
私は源為朝(みなもとのためとも)の孫、里子(さとこ)です。
筑後の原田種也(はらだたねなり)を攻めるべく、為朝は兵を率いて出陣しました。
原田某が百姓さんに無理難題ばかりするから成敗するんだな
一方、原田種也は居城の岩門の砦にいました。
岩門城跡
種也の元へ家臣の秋月(あきづき)が来ました。
秋月「殿(種也のこと)、豊後の為朝がこちらに向かっております。」
種也「やはり来たか…あの百姓を離せば、必ず為朝のところへ駆け込むと予想どおりだったな。」
秋月「では砦の守りを固めて周囲の兵を備えておきましょう。」
種也「うむ、為朝を討って、我が九州を征圧するのだ。ふふふ…」
岩門に到着した為朝らは、砦に攻めかかりました。
「放て!!」
矢は高い砦には届かず、唯一撃ち抜くのは為朝の矢のみでした。
原田の兵は高い砦から矢を放ち、為朝らの兵を苦しめていました。
為朝「くっ、これでは我らが不利だ。」
さらに為朝らの軍勢に砦だけでなく、後方からも原田の伏兵が襲いかかってきました。
「後ろからも敵が〜!!」
「ぐわぁっ!!」
「これでは持たぬ!」
為朝は、
為朝「これでは全滅してしまう…ここは一旦、退く!太助(たすけ)、退き上げるぞ!」
太助「されど、逃げ道が…」
為朝「道は我が作る!!」
為朝はおもむろに大弓をかまえ、
ビシッ!!
為朝の放った矢で数十人の兵を蹴散らしました。
「うわぁ〜」
「凄い矢がぁ!!」
為朝はさらに矢を放ち、逃げ道を作り、為朝らの兵は退いていきました。
為朝らの軍勢は砦から離れた山に退きました。
太助「正面からの攻撃では砦は落ちませぬ。」
家遠「原田は周囲に伏兵を忍ばせており、どこから来るか…これは危険すぎる。」
為朝は目を閉じ、考えていました。
そして…
為朝「我に考えがある…。」
つづく…
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