前回まではこちら⬇️
為朝らは戦には出ることはなく、畑仕事に励む日々を送っていました。
合戦のない平和な日々っていいよね
「為朝様〜」
畑にいる為朝を平吉(へいきち)が呼びました。
平吉「そろそろ、ひと休みにしましょう」
為朝「もう、そんな時か。よし休もう。」
太助(たすけ)や定吉(さだきち)ら皆、集まって休憩しながら談笑しています。
定吉「為朝様はさらに体が大きくなりましたなぁ」
太助「殿(為朝のこと)の弓は体が大きくなると同時に、ますます大きいのに変えてます。」
百姓らが為朝の大弓を持ってきて、引こうとしますが…
「ひっ…」
「もっと力入れて!」
百姓らはさらに人数を増やして8人がかりで大弓を引こうとしましたが…
「くっ…なんだ、これ」
「引けない〜!」
そこて、為朝が出てきて、
為朝「貸してみよ。」
為朝は大弓を持ち、
あっさりと大弓を引きました。
「凄い!」
太助「殿、ますます力強くなりましたな。」
為朝「…あの老人に学ばせてもらったよ。慢心せず、身も心も己を鍛えよと教えられた。」
平吉「あの老人…天狗でしょう。どこへ行ったんだろ?」
為朝さんは謎の老人の矢に助けられたんだよね
そこへ百合(ゆり)の父、三郎(さぶろう)が走ってやって来ました。
三郎「八郎(はちろう、為朝のこと)!」
為朝「どうされた?そんなに慌てて。」
三郎「うっ、生まれた、生まれましたぞ!!」
為朝「なんと!?」
三郎「元気な男の子だ!」
それを聞いて為朝は百合の元へ走り出しました。
為朝は百合と結婚したのです。
為朝「百合!!」
百合「八郎。」
横になっている百合の隣には赤子がいました。
為朝「おぉ…我が子か。」
百合「さっきまで八郎のように元気に泣いていたよ。」
為朝は目を細めて、
為朝「百合…ありがとう。」
この時が為朝の1番幸せな時だったかもしれません…
つづく…
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