暴れん坊を頼れ〜第34話 天狗 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次




我に任せろ!

私は源為朝(みなもとのためとも)の孫、里子(さとこ)です。


為朝は八代(やしろ)が率いた兵らを蹴散らしました。



コアラ八代は豊後の目代の家臣で為朝さんを付け狙っていたんだよね



太助(たすけ)や家遠(いえとお)ら為朝の家臣らは片付けに勤しんでいました。


太助「やっと八代を討ち取りましたな。」


家遠「さすが殿(為朝のこと)、矢が見事に撃ち抜きました。」



それを聞いて為朝は、


為朝「いや…八代を撃ち抜いた矢は我ではない。」


家遠「えっ…殿でなければ、誰が…?」


為朝「宴の時にいた老人の姿を見た。あの老人がやったのだと思う。」


太助「まさか…年老いて、あれだけの威力のある矢を放てますか?」



そこへ定吉(さだきち)が、


定吉「あの老人は天狗ですよ!」





為朝「天狗?」


太助「天狗が何のために我らに味方したのだ?」


定吉「わかりませぬが…」



その場にいたものは一同茫然としたのです。






片付けが終わり、為朝は数人の家臣に見張りを命じました。


コアラ夜討されたから、それに備えたんだよね




為朝は寝付けず、夜明けの空を眺めていました。





為朝『あの老人…我の慢心を戒めたのだろう』



そこへ百合(ゆり)が来ました。


百合「八郎、眠れないの?」


為朝「夜討されて皆驚いたであろう。」


百合「ううん…私は八郎が守ってくれると思っていたから。」


為朝「我は慢心していた。強い矢を引き、勝ち続けて、いい気になっていた。それを老人が戒めてくれたのだろう。」



百合は為朝の話をジッと聞いていました。


為朝「夜討された時、我は酒に酔っていた。だから矢が当たらず苦戦した。八代を撃ち抜いたのは、我の矢ではない。我の慢心を老人は見抜いていたのだろう。」


百合は微笑んで、


百合「でも八郎は慢心していたことを今、反省して見張りもつけてるわ。自らを素直に認めていると思うわ。私はそんな八郎が好きだわ。」



為朝は百合の言葉に驚き…


為朝「百合…ありがとう。」






為朝は百合を抱き寄せ、口づけをしたのです…





つづく…



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