暴れん坊を頼れ〜第33話 夜討 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次




我に任せろ!

私は源為朝(みなもとのためとも)の孫、里子(さとこ)です。



宴で酒に酔い、潰れるもの、まだ飲むものと静まり返っていきました。


為朝も酒を飲み、ほどよく酔いました。


為朝は夜空を眺めていました。


為朝「ふぅ〜」


そこへ百合(ゆり)がやって来ました。


百合「八郎(為朝のこと)、飲み過ぎた?」


為朝「なんの!我はまだまだ飲めるぞ。」


百合「…八郎、困っている民を助けてくれて、ありがとう。」


為朝「いやぁ…放ってはおけなかった。百姓は汗水垂らして米や芋やを作っている、それを何もせず理不尽に取っていく役人が許せなかったのだ。」



百合はニコリと微笑み、


百合「困っている人を身を張って助ける… 八郎は昔から変わらないわ。」



為朝は百合の笑顔を見て、照れていました。



コアラ百合は八郎の初恋の人なんだよね




為朝は内心…


為朝『今言うんだ!一緒になろうと…』




その時!




ザスッ!!

グサッ!!





砦の柱に数十本の矢が飛び刺さりました。



為朝「!!何事!?皆、起きろ!敵襲だ!!」




酔って寝ていた兵らは慌てて起きましたが、


「ぐわっ!!」

「何っ…痛っ!!」



コアラ皆んな酔い潰れているんだよね




さらに飛んできた矢に射抜かれるものが続出しました。




為朝「おのれ!!夜討とは卑怯な!百合、下がっておれ!」


百合「はい!」



為朝は百合を安全なところへ連れて行き、自らは大弓を握りました。





為朝は次から次へと矢を放ちました。



ザグッ!!



「うわー」



為朝は敵を倒しましたが、闇の中、しかも酒の酔いもあり、数本は矢を外していました。



為朝「くっ!我としたことが!」




その時、


「ハハハッ!奴らは油断しておる!早く攻めろ!矢を放て!!」



為朝と家臣の太助(たすけ)はその声を聞き、


為朝「その声は…八代(やしろ)!」


太助「八代!まだ生きておったか!」


為朝「太助!塀を越えようとしているものを討て!!」



太助ら兵は弓矢や槍で敵兵を攻めて、砦の中に入るのを阻止していきました。



為朝は八代を姿を見つけるや、弓を引き、矢を放ちましたが、


スカッ!


矢は八代を外しました。やはり闇と酔いが目測を正解に捕える障害になっているのでした。



為朝「くっ!!もう一度!」




その時、為朝の横を矢が飛んでいき、



ザグッ!!




八代「ぐわ!!」


八代を射抜いたのです。




為朝は驚き、矢が飛んできた方向を見ました。


為朝「あれは!?」



為朝は見たのは宴の時にいた老人だったのです…






つづく…



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