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為朝らは目代の役人らの軍勢を蹴散らした後、砦で宴を開き祝杯を上げていました。
為朝「皆、よくやってくれた。」
太助(たすけ)「殿の矢の勢いに八代(やしろ)ら役人は怖気付いていましたな。」
家遠(いえとお)「役人のみを狙う策、見事でした。」
為朝「百姓らは八代に無理矢理連れ出されてるにすぎぬ。悪いのは八代ら役人だ。」
そこに平吉(へいきち)と定吉(さだきち)が入ってきました。
平吉と定吉は為朝さんがいる集落の村人だね
平吉「八郎(為朝のこと)さん、八代の兵だった百姓らが砦の下に来てます。」
為朝「百姓らが?」
家遠「まだ戦うつもりか?」
定吉「いや、こちらの仲間になりたいって言ってます。」
平吉「わしらと同じ百姓、あいつらも目代に苦しめられてたんです。」
為朝「会おう。」
百姓らは為朝の姿を見て、平伏しました。
その1人、松太(まつた)が、
松太「殿様、わしらを助けてくだされ。」
為朝「どうしたのだ?」
松太「わしらの村でも酷い目代のせいで、皆苦しんでる。作った作物を年貢といって取られ、わしらの元には少ししか残らぬ…その上、此度、無理矢理、戦に出された。」
太助「…九州の豪族らは私腹を肥やすものが多いのか?」
松太「わしらは殿様の仲間に入って目代を倒したいのです。」
為朝「そなたらはどこから来たのだ?」
松太「肥後国(ひごのくに)から来ました。」
肥後国って今の熊本県だね
為朝は空を見上げて考えていました。
そして、
為朝「よし!!今から、そなたら皆んな、我の仲間だ。」
松太「ありがとうございます!」
為朝「その酷い目代を追い出してやる。我に任せろ!!」
松太「さっきの役人らとここへ来るのに馬を連れてきてます。それを使ってください。」
馬は5頭いました。
家遠「馬があれば、有利になりますぞ。」
為朝「よし、策を練ろう。」
為朝は松太らから肥後の集落の地形や目代の役人の人数など情報を聞き、策を練り出したのです…
つづく…
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