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為朝は崖から足を踏み外し、川に落ち流れたましたが、川沿いに打ち上げられたところを豊後と肥後の間の山の中の集落の人々に助けられました。
鹿を追いかけていて足を踏み外したんだよね
「目を覚まされましたな…大丈夫ですか?」
為朝の目に若い女性が写りました。
為朝「うっ…ここは…?そなたは?」
女性「ここは肥後国、私は百合(ゆり)です。覚えていますか?八郎(はちろう)!」
八郎って為朝さんの幼名だね
為朝「八郎…我は八郎と言うのか?そなたは我を知っているのか?」
百合「えっ…、自分の名前を忘れたの?私は幼い頃に京で遊んだではないですか…」
そう、百合は為朝が4歳の頃、初恋の相手なのです。
為朝「遊んだ……我は八郎……わからん…」
百合「……まだ休んだほうがいいみたい。」
為朝は再び眠り出しました。
百合は外に出ると村人が集まっていました。
「百合さん、あの大男は大丈夫かい?」
「川に流されてたけど、まぁよく助かったものだ。」
百合「…どうやら、自分自身が誰だか忘れているようです。」
「なんと?記憶を無くしてしまったと?」
そこへ百合の父親、三郎(さぶろう)が帰ってきました。
百合「お父、お帰りなさい。実は…」
三郎「そこで村のものから聞いた。大男が倒れていたと。」
百合「それが京にいた八郎だったのよ。」
三郎「なんだと?あの八郎が…」
2人は眠っている為朝の横に座りました。
三郎「記憶を無くしてしまったのか…」
百合「しばらく、ここで安静にしてもらいましょう。」
三郎「そうだな。記憶が戻るかもしれんからな。」
翌朝、百合が目を覚ますと為朝の姿が見えませんでした。
百合は慌てて外に出ると、為朝がいました。
為朝「おっ、今朝はいい天気だな。」
百合「体は大丈夫?」
為朝「はい、昨日は助けてくれて、ありがとう。何かお手伝いをいたします。」
百合「名前は思い出しましたか?」
為朝「……それはわかりませぬ。まぁいずれ思い出すでしょう。薪割りでも致しましょう。」
為朝は記憶を無くしたまま、薪割りをしたり、畑仕事を手伝ったりしました。
記憶は無くしていたが、力は変わらず、三郎や百合は為朝の仕事ぶりに感心していました…
つづく…
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