暴れん坊を頼れ〜第20話 洞穴の子供〜 | 歴史を感じよう

歴史を感じよう

日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

前回まではこちら⬇️

目次




我に任せろ!

私は源為朝(みなもとのためとも)の孫、里子(さとこ)です。



為朝らが安芸国で盗賊に食物を取られそうになった夜が明けました。




為朝と従者の太助(たすけ)は交代で休んでいました。


為朝「…うわぁぁぁ〜」


太助「殿、起きられましたな。」


為朝「うむ、おぉ、きれいな朝日だな。瀬戸の海も美しいの〜」


太助「結局、盗賊は来ませんでしたな。」


為朝「襲ってきたのは、一度きりだったな。まぁ、よい。朝飯にするか。」



2人は朝ご飯を済ませ、九州に向け、歩き出しました。




しばらく山道を歩いていると、樹々の奥に洞穴があるのを為朝が見つけました。



為朝「ん?あの洞穴に人影が見えるぞ。行ってみよう。」


太助「殿、先を急がないと…」


為朝「行くぞ。」




洞穴に行くと、2人の子供と横たわっている大人の女性がいました。



子供らは為朝を見て、側にあった木の棒を持ち、


「なっ、なんだ⁉︎お前は⁉︎」


子供らは震えていたが、木の棒を構えていた。



為朝「そなたら…奥の女は、そなたらの母者か?」


子供「そうだ!!」


為朝「母者は…病か?」


子供「……ここ数日、食べておらんのだ。食べなければ、おっ母は死んでしまう…」



為朝は子供らをジッと見て、


為朝「太助、火を起こせ。イノシシの肉を焼くのだ。」


太助「なんと?上げるのですか?」


為朝「うむ、この肉を食べれば、子供らの母者は助かる。さぁ、やるぞ。」


子供「……わしらもやる。」


コアライノシシは為朝が狩ったものなんだよ




為朝らはイノシシの肉を焼き、子供らの母に食べさせました。



母「……ありがとうございます。」


為朝「話せるようになりましたな。よかった。」


母「イチ、タカ、お礼を…」


為朝「ほぉ、イチとタカか…」


イチ「ありがと、わしは兄のイチ。」


タカ「弟のタカです。大きいお兄ちゃん、ありがと。」


為朝「なんの、いっぱいあるから2人も食べろ。」





為朝は近くで狩りをし、子供らの食物を調達してあげました。



為朝「これだけあれば、体も治るだろう。」


母「こんなことまでしてくださって…本当にありがとうございます。」


為朝「ご主人さんは?」


母「……死にました。漁師でしたが、海賊に無理矢理連れられて、海賊の仕事をさせられて、海賊退治に来た都の武者に…射殺されました。」


為朝「なんと……」


太助「海賊退治にきた都の武者とは平忠盛(たいらのただもり)や清盛(きよもり)のことでしょう。」




為朝「……清盛め、酷いことを…清盛は安芸国の国守。」


太助「清盛殿は京にいて、こちらにはまだ来てないようですな。」



コアラ清盛さんが安芸国の厳島神社の社殿を現在のものと同程度の大社殿を作ったのは1168年頃だよ




為朝「では、我らは先を急ぐゆえ…」


母「本当にありがとうございます。この恩は決して忘れませぬ。」




行こうとする為朝らをイチとタカが追いかけてきて、


イチ「大きいお兄ちゃん、また会える?」


為朝「おぉ、会えるぞ。母者を大事にして生きておれば会えるぞ。」


タカ「オラ、もっと鍛えておくよ。」


為朝「うむ、またな」





山から海を見ながら、為朝と太助は歩いていきました。



太助「…殿、なぜ、あの親子を助けたのですか?」


為朝「困っているものを助けるのは当たり前だ。それと…昨夜の盗賊はイチとタカだったな。」


太助「おっ、殿はそれを見抜いておられたのですか?」


為朝「暗闇でも子供だとわかっておったからな。はははっ」





為朝らは安芸国を後にしました…。





つづく…



コアラ最後までご覧になって頂き誠にありがとうございます😊宜しければ下⬇️のコアラのバナー(にほんブログ村にエントリーしています)をクリックお願いします🤲

にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
にほんブログ村