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女の子は木の上から八郎に語りかけました。
八郎「あっ、百合(ゆり)。また木の上に登って。」
百合「八郎も登っておいで。」
八郎も木の上に登り、百合の隣りに腰をかけました。
八郎「…今日も父上を待っているのか?」
百合「そうよ、向こうの畑にいるわ。」
八郎は百合の前では照れて大人しくしていた。
百合のお父さんは百姓なんだね
しばらくして、
「百合〜、そろそろ帰るぞ〜」
畑の方から百合の父の声がしました。
百合「お父が呼んでいるわ。八郎、もう日が暮れるわ。あなたも早くお家に帰りなさいよ。」
八郎「あっ…じゃあ、また…」
2人は木から降り、八郎は百合の後ろ姿を見送りました。
気づけば八郎は手を振っていました。
八郎が居館に帰った時は既に日が暮れて暗くなっていました。
待っていたのは激怒している父の為義(ためよし)でした。
源為義
為義「八郎!!兄を投げ飛ばして、遅くまで、どこに行っておった!?」
八郎「山の畑に行っておりました。」
為義「そんな遠くまで…今日は飯はやらん!」
為義は八郎を抱えて、蔵の中に入れて扉を固く閉めてしまいました。
為義「ここで頭を冷やせ!!」
八郎「父上!!」
八郎は扉を開けようとしましたが、
為義「お前に力があろうとも、ここは開かぬ!反省せよ!!」
八郎は開けようと必死でしたが、
八郎「はぁはぁ、開かぬ…」
諦めて、その場にふて寝してしまいました。
しばらくして、蔵の扉が開きました。
八郎はびっくりして起きました。そこには八郎の母、光(ひかり)がいました。
八郎「母上…」
光「また悪さをしたのですか?為成(ためなり)殿を投げ飛ばしたとか…」
八郎「八郎は…理不尽な兄上が許せなかったのです。」
光「それは八郎が正しいと思ったなら、母はそれでよい。さぁ、これをお食べ。」
お腹の空いていた八郎は夢中で食べました。
光「八郎、ただ遠くまで行くのは駄目ですよ。この母も心配いたします。」
八郎「……すいませぬ。」
翌日になり、また八郎は外へ出かけたのです。
百合のいる木に向かいましたが、その途中で、
八郎「あっ、百合だ」
百合とその父は作物を担いで洛中を歩いていたのです…
つづく…
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