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我に任せろ!
私は源為朝(みなもとのためとも)の孫、里子(さとこ)です。
江口(えぐち)での貴族の酒宴の中、警備のため、末席にいた源為義(みなもとのためよし)に遊女が側にいました。
江口は遊女が集う歓楽の地なんだよ
為義「そなた、我より上座の殿の側にいた方がよいと思うが…我に付いても何の得もないぞ。」
遊女「ふっ…」
遊女は鼻で笑いました。
遊女「私はあのような殿方に擦り寄るのは、嫌にございます。名ばかりで軟弱な男は嫌いです。」
為義「はっきり言うの。我とて…名ばかりぞ。」
遊女「…生きるために必死な御姿に見えました。」
為義はその遊女に清々しいものを感じていました。
その夜、為義は1人、夜空を見上げていました。
為義『生きるために必死…か…我は家を守らねばならぬ…』
そこへ、先のほどの遊女が現れました。
為義「そなた…どうした?こんな夜遅くに。」
遊女「殿(為義のこと)が気になりまして…今、御家を守らねば…とおっしゃいました。殿には御子は?御子と一緒に守れはよいのでは?」
為義「我が子は…長男は東国に飛び出してしもうたわ。我が情けないと思うたのであろう。他の子も頼りない。」
為義さんの長男は源義朝(みなもとのよしとも)なんだよ
源義朝
遊女「…ならば、頼りになる御子をもうければよいではないですか?」
遊女はそう言うと為義の胸に寄り添っていました。
為義「そなた…我がよいのか?」
遊女「殿のことを以前よりお慕い申しておりました。」
為義「名を何と申す?」
遊女「光(ひかり)です。殿…」
2人は夜空の下、結ばれました。
1年後の保延5年(1139年)、光は子を生みました。
光「殿、頼りになる御子をもうけました。」
為義「おぉ、元気な男の子じゃ。」
生まれた男の子は八郎(はちろう)と名付けられました。
八郎、後の為朝です…。
つづく…
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