猛将親父 〜第160話 小倉城攻略〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次



天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。



天正14年(1586年)10月初め、元春は毛利輝元(もうりてるもと)、小早川隆景(こばやかわたかかげ)そして豊臣秀吉(とよとみひでよし)の軍師、黒田官兵衛(くろだかんべえ)と九州に上陸しました。

コアラいよいよ九州の島津(しまづ)勢との合戦が始まったんだ


官兵衛「輝元殿、毛利勢は小倉城(こくらじょう)を攻めてくだされ。わしは豊前宇留津城(ぶぜんうるつじょう)を攻略いたす。」

現在の小倉城



輝元「わかり申した。関白(かんぱく)様(秀吉のこと)が来られる前に早く落とさねばな。」


官兵衛「元春殿もお願いいたす。」


元春「…わしはわしの戦いをいたす。」





小倉城を守るは島津方の高橋元種(たかはしもとたね)。


毛利軍は輝元自ら指揮を取りました。


毛利輝元


元春、隆景はともに攻め手に加わりました。


元春「久しぶりの戦じゃ。腕がなるわ。」


隆景「兄上…あまり無理はされるな。」


元春「ん?無理などしておらぬ。何のことだ?」


隆景「わしが何もわからないと思っておられるのか?兄上の身体のこと…」


元春「……さすが隆景だ。血を分けた弟には隠せぬな。」


隆景「医師からは兄上の命は、わずかだと…聞いております。兄上のことだから無理をすると思っていました。」


元春「隆景、わずかかも知れぬが、わしは力いっぱい戦うだけだ。島津とも秀吉とも…、では行くぞ!」







隆景の心配をよそに元春は自ら攻めていきました。



その姿はまさに猛将でした。


元春「元長(もとなが)、経言(つねのぶ、後の広家)!わしに遅れを取るな!!」





小倉城の城兵は、


「うわ〜」

「何だ!?」

「逃げろ!」



城から逃亡していき、小倉城は陥落したのです。




経言「やった!勝ったぞ!」


元春「……うっ、うぐっ!!」






経言「父上!!どうされました⁉︎ 父上!!」



元春は吐血し、倒れたのです…





つづく…





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