猛将親父 〜第158話 元春出陣〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次





天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。



「元春が出陣するのか!?」

大阪城秀吉(ひでよし)の声が響いた。





秀吉は毛利(もうり)の安芸国から戻ってきた黒田官兵衛(くろだかんべえ)と会っていた。

コアラ官兵衛さんは元春さんに出陣令を伝えに安芸国の吉田郡山城(よしだこおりやまじょう)に行ったんだ


官兵衛「はい、元春殿自身が出陣すると返答されました。」

秀吉「元春と会ったのか?」

官兵衛「郡山城に来ていました。」

秀吉「そうか。では、わしも早く九州に行かねばならぬの〜」

官兵衛「まずは毛利と大友(おおとも)が先陣となりましょう。殿(秀吉のこと)はゆるりと九州においでくださいませ。」

秀吉「徳川家康(とくがわいえやす)との問題が解決すれば、すぐにわしは出陣するぞ。」


この頃、秀吉は家康に自らの妹・朝日姫(あさひひめ)を嫁がせ、この後には自らの母・大政所(おおまんどころ)を人質に出すなど、なんとか家康を臣下におこうとしていた。

大政所


コアラ家康さんは大政所と入れ替わりに大阪に行ったんだよね



一方、元春は日野山城(ひのやまじょう)麓の建設中の館に戻り、出陣の準備をしていた。

経言(つねのぶ、後の広家)は元春がなぜ今回は出陣を決めたのか、疑問だった。

経言「父上(元春のこと)、家中では今まで大友と争っていたのに、その大友を助けることは納得がいかぬと騒いでおりまする。」


コアラ大友との争いは元就(もとなり)さんの時代から続いていたんだよね


元春「経言、家中を鎮めよ。これも時代の流れだとな。天下平定のためには受けねばならぬこともあるのだ。」

経言「…だから父上は秀吉様の出陣令を受けたのですか?」


元春は手を止め、経言の顔をジッと見た。




元春「此度はわしと秀吉との戦なのだ。」

経言「戦?秀吉様と戦うのですか?」

元春「馬鹿者、兵を率いて戦うのではない。秀吉はわしを屈服させたいのだ…まぁ、見ておれ。わしは勝ってみせる。」


経言は元春のことが心配になっていた。

そこへ元春の正室、(ゆう)が来た。


優「殿、出陣の準備は進んでいますか?」

元春「うむ…経言、ここは外せ。」


経言は席を外した。


元春「準備は進んでおる…優、此度がわしの最後の出陣となる。戦が終われば、2人でゆるりと過ごしていこう。」

優「はい。殿に嫁いで長年、戦に出られて、ようやくゆるりと出来る日が来ましたね。」


元春は優の手を握り、



元春「すまぬの。長年尽くしてくれて感謝しておる。」

優「はい、立派に戦ってくだされ。」


既に優には元春の異変を感じていたのだった。



天正14年(1586年)8月、元春は九州に向けて出陣した。

これが最後の出陣となるのである…



つづく…



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