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ガチッ!
バキッ!
元春と元宅、激しく討ち合った。
その討ち合いは、いつ決着が付くともなく、長く続いた。
経言(つねのぶ、後の広家)は近くで見ていたが、2人の戦いに圧倒されていた。
しかし、それまで長く戦っていた元宅が押されていた。
元宅「くっ!」
ガギッン!!
元宅の太刀が折れて弾き飛ばされた。
そして、元春が太刀を元宅の顔の前に突き付けた。
2人は動かず、荒い息の音が聞こえていた。
そして、
元宅「……元春、どうした?とどめをさせ!」
元春は元宅の脇から血が流れているのを見て、
元春「その脇、わしが斬ったものではない。野々市ヶ原で既に斬られておったな」
元宅「…わしに情けをかけるのか⁉︎」
元春「この決着…次の世でつけようぞ。」
元宅の目から涙が溢れ出てきた。
そして、
ザクッ!!
元宅は小太刀で自ら首を斬ったのだ。
元春「元宅!!」
元宅「元春…最後に戦えて幸せだったぞ…武士として元春に交えて…幸せだった…」
元春「…さらばだ。」
元宅は静かに逝っていった。
元宅の首は小早川隆景(こばやかわたかかげ)の陣で首実験にかけられた。
隆景は、
隆景「元宅は誰が討ち取ったのだ?」
家臣「野々市ヶ原から離れたところにありました。自害されたようです。」
隆景は元宅の顔に無数の切り傷を見て、
隆景『…まるで兄上と戦った後のようだ。まさか…な』
小早川軍は、この後、湯築城を攻め、河野氏(こうのし)を降伏させたのだ。
四国側の総大将、長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)は家臣の谷忠澄(たにただずみ)から降伏を進言された。
元親「一戦も交えず、降伏するなど、武士の恥辱だ!」
忠澄「全てにおいて上方の武士とは比べられませぬ。兵糧も我らは足りませぬ。」
元親「金子元宅を見よ!小早川との関係もあるのに、我らとの義を通して戦ってくれたのだぞ!!」
忠澄「元宅のためにも我らは降伏するのです。元宅は命をかけて主である石川虎竹(いしかわとらたけ)や家族を土佐に送ってきました。これ以上、戦って全滅すれば元宅もうかばれませぬ!」
元親「……黙れ!!」
その後も元親は家臣に説得され、天正13年(1585年)7月25日、降伏したのだ…
つづく…
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