前回まではこちら⬇️
姫路を発した後、宇喜多勢10,000を加え、総勢30,000の軍勢となり備中に侵入してきたのだ。
秀吉さんは宇喜多勢の動向をしっかり探って味方にしたんだよね
秀吉軍は備中の日畑城、冠山城、庭瀬城、宮路山城を次々と落としていった。
冠山城跡
秀吉さんは軍勢を秀吉さんと弟の秀長(ひでなが)さんの二つに分けて進軍していったんだよ
しかし、毛利(もうり)方の桂広繁(かつらひろしげ)が守る加茂城(かもじょう)は思いもよらぬ抵抗にあった。
秀吉「くっ!ここで時間を費やしてはならん!ここは兵を幾ばくか残して、わしは備中高松城(びっちゅうたかまつじょう)へ向かうぞ!」
秀吉さんは加茂城に調略の手を伸ばしたんだけど、広繁さんはなびかなかったんだよ
秀吉は備中高松城で吉報を聞いた。
それは甲州で織田(おだ)方が武田勝頼(たけだかつより)を自害に追い込んだのだ。
武田勝頼
秀吉「官兵衛(かんべえ)、さすが信長(のぶなが)様よの。凄い早さで、あの武田を滅ぼすとは。」
官兵衛「殿(秀吉のこと)、信長様に祝辞とこちらへの援軍の要請をなさいませ。」
秀吉「おぉ、そうじゃの。急がねば信長様は上杉討伐(うえすぎとうばつ)の方へ行ってしまわれるかもしれぬでの。」
官兵衛「信長様が来るまでに我らは備中の入り口でもたついていけませぬ。早く高松城を落としましょう。」
一方、備中高松城の清水宗治(しみずむねはる)勢は小勢で攻めてきた。
清水宗治
ここで秀吉は、
秀吉「小勢とは小癪な!蹴散らして、そのまま城を攻めてやろう!」
山内一豊(やまのうちかずとよ)に命じ、攻めさせた。
山内一豊
一豊さんが後に土佐一国を治めるようになるんだね
一豊「槍だけの小勢で向かってくるとは…者ども一気に倒せ!」
一豊勢が攻めてきて、それを見た清水勢は城に向かって退き始めた。
すると、一豊勢は、
「うっ!」
「動けぬ」
「足が泥に取られておる!」
備中高松城の周りは湿地帯だったのだ。
備中高松城跡
宗治「今じゃ!放て!!」
高松城から弓や鉄砲が放たれ、一豊勢は次々と討たれた。
一豊「いかん!動けぬでは、敵の的になるだけじゃ!退け!退くのじゃ!」
秀吉は焦った。
秀吉「これでは信長様に怒られる!」
官兵衛「…殿、ひとつ案がありまする。」
秀吉「なんじゃ?」
官兵衛「水攻めにございます。」
ここに世に有名な水攻めが始まるのである…
つづく…
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