猛将親父 〜第137話 抵抗する備中勢〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次




天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。


羽柴秀吉(はしばひでよし)勢の動きは早かった。



姫路を発した後、宇喜多勢10,000を加え、総勢30,000の軍勢となり備中に侵入してきたのだ。


コアラ秀吉さんは宇喜多勢の動向をしっかり探って味方にしたんだよね



秀吉軍は備中の日畑城、冠山城、庭瀬城、宮路山城を次々と落としていった。



冠山城跡


コアラ秀吉さんは軍勢を秀吉さんと弟の秀長(ひでなが)さんの二つに分けて進軍していったんだよ


しかし、毛利(もうり)方の桂広繁(かつらひろしげ)が守る加茂城(かもじょう)は思いもよらぬ抵抗にあった。



秀吉「くっ!ここで時間を費やしてはならん!ここは兵を幾ばくか残して、わしは備中高松城(びっちゅうたかまつじょう)へ向かうぞ!」



コアラ秀吉さんは加茂城に調略の手を伸ばしたんだけど、広繁さんはなびかなかったんだよ



秀吉は備中高松城で吉報を聞いた。


それは甲州で織田(おだ)方が武田勝頼(たけだかつより)を自害に追い込んだのだ。


武田勝頼


秀吉「官兵衛(かんべえ)、さすが信長(のぶなが)様よの。凄い早さで、あの武田を滅ぼすとは。」


官兵衛「殿(秀吉のこと)、信長様に祝辞とこちらへの援軍の要請をなさいませ。」


秀吉「おぉ、そうじゃの。急がねば信長様は上杉討伐(うえすぎとうばつ)の方へ行ってしまわれるかもしれぬでの。」


官兵衛「信長様が来るまでに我らは備中の入り口でもたついていけませぬ。早く高松城を落としましょう。」




一方、備中高松城の清水宗治(しみずむねはる)勢は小勢で攻めてきた。


清水宗治



ここで秀吉は、


秀吉「小勢とは小癪な!蹴散らして、そのまま城を攻めてやろう!」



山内一豊(やまのうちかずとよ)に命じ、攻めさせた。


山内一豊


コアラ一豊さんが後に土佐一国を治めるようになるんだね



一豊「槍だけの小勢で向かってくるとは…者ども一気に倒せ!」



一豊勢が攻めてきて、それを見た清水勢は城に向かって退き始めた。



すると、一豊勢は、


「うっ!」

「動けぬ」

「足が泥に取られておる!」



備中高松城の周りは湿地帯だったのだ。


備中高松城跡


宗治「今じゃ!放て!!」



高松城から弓や鉄砲が放たれ、一豊勢は次々と討たれた。


一豊「いかん!動けぬでは、敵の的になるだけじゃ!退け!退くのじゃ!」





秀吉は焦った。


秀吉「これでは信長様に怒られる!」


官兵衛「…殿、ひとつ案がありまする。」


秀吉「なんじゃ?」


官兵衛「水攻めにございます。」



ここに世に有名な水攻めが始まるのである…





つづく…



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