猛将親父 〜第136話 密かな毛利両川〜 | 歴史を感じよう

歴史を感じよう

日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

前回まではこちら⬇️

目次




天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。


元春は安芸、吉田郡山城(よしだこおりやまじょう)に来ていた。

吉田郡山城の図



羽柴秀吉(はじばひでよし)勢の対策で当主、輝元(てるもと)や小早川隆景(こばやかわたかかげ)、備中高松城(びっちゅうたかまつじょう)の清水宗治(しみずむねはる)らと話し合っていた。



コアラ秀吉さんはこれから備中の毛利勢を攻めるんだよ



隆景「ところで、すでに秀吉は備中の各武将のみならず、村上水軍(むらかみすいぐん)にも調略を仕掛けておる。」


輝元「何⁉︎ 海上を抑えられたら、まずいではないか⁉︎」





隆景「皆も知ってのとおり、村上水軍は因島、能島、来島三島に分かれています。このうち、因島の村上吉充(むらかみよしみつ)は我らに付くが、来島の来島通総(くるしまみちふさ)は裏切りおった…。」


来島通総


輝元「通総…かつては毛利は四国遠征までして助けたではないか!」


コアラ毛利は通総のお父さん、通康(みちやす)さんを助けて四国遠征したんだよね



元春「能島の村上武吉(むらかみたけよし)がどうなのだ?」


隆景「曖昧な態度で、どちらにもつかず…様子見であろう。今は因島の吉充に武吉を説得させておる。」


元春「海上の道は抑えておかねば兵糧輸送ができなくなる…宗治、備中の城主らは調略になびいているものはいるのか?」


宗治「元春様、我ら境目七城(さかいめしちじょう)の城主にそのようなものはおりませぬ!我らは隆景様の与力、毛利とともにありまする!」


元春「うむ、その言葉が聞きたかった。」



コアラ境目七城って備中の備中高松城、宮地山城、冠山城、加茂城、日幡城、庭瀬城、松島城のことなんだよ




隆景「殿(輝元のこと)、小早川全軍は出陣いたします。」


元春「吉川も同じく。」


輝元「わっ、わかった。わしも出陣する。」




毛利は全軍を持って秀吉勢に対するのである。




軍議の後、元春は隆景に呼び止められた。


隆景「兄上、こちらへ…」


隆景は元春を別の居間に誘った。


元春「どうした?」


隆景「…この戦、負けを覚悟せねばなるかもしれませぬ。」


元春「……そなたもそう思っていたか。わしも先の馬ノ山で秀吉勢と対峙した時、その覚悟で望んだ。」


隆景「秀吉だけなら、まだしも織田信長(おだのぶなが)が出陣してきたら…毛利の滅亡はまねがれませぬ。」



織田信長


コアラ信長さんは、この時、甲斐武田征伐に出てるんだよ



隆景「我らの父、元就(もとなり)の遺言…『天下を競望せず』。我らは毛利を守らねばなりませぬ。」


元春「わかっておる…父上は難しい世に難しい遺言を残してくれたものだ。」


隆景「わしは秀吉と和睦の道を密かに探ってみます。」


元春「うむ、わしはその筋は苦手だ。隆景に任せる。頼むぞ。」



元春と隆景は毛利を守るために密かに動きだしていたのだ。





天正10年(1582年)3月、秀吉勢は2万の兵で姫路城(ひめじじょう)を出陣したのだ…





つづく…



コアラ最後までご覧になって頂き誠にありがとうございます😊宜しければ下⬇️のコアラのバナー(にほんブログ村にエントリーしています)をクリックお願いします🤲

にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
にほんブログ村