猛将親父 〜第134話 吉川家のために〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次



天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。



「馬鹿者!!」

わし、経言(つねのぶ)は父である元春に怒鳴られたのだ。

元春「勝手に小笠原長旌(おがさわらながあき)殿との養子縁組を決めるとは何事か⁉︎」

経言「私は三男、石見の小笠原氏に入れば吉川家の力にもなりまする。長旌殿には実子がいなく、私の養子を望んでくれました。」

元春「吉川家の力になるか、どうかはわしが決めることだ。」

経言「私とて吉川元春の子、吉川家の行く末を思って何がいけないのでしょうか⁉︎」


コアラ石見小笠原氏はかつては尼子氏(あまこし)に仕えて最後まで毛利(もうり)に抵抗したんだよ


経言はその場から走って去っていった。



そこへ経言の母であり元春の妻、(ゆう)がやってきた。



優「殿(元春のこと)、経言と大きな声で言い合いをして…城中に聞こえまする。」


元春「まったく、経言の勝手には困る。誰に似たのか…」


優「うふふ、経言は殿に似ておりまする。」


元春「わしにか?」


優「殿も私を迎えてくださった時、父上様の元就(もとなり)様に無断で我が父、熊谷信直(くまがやのぶなお)に会いにきたではないですか。」


元春「お前…それは…」



元春は顔が赤くなっていた。


コアラ熊谷信直は優と元春が結婚した後、吉川家の有力家臣になったんだよ



優「経言はあの子なりに殿の力になりたいのです。兄2人に負けたくないのでしょう。」


元春「…そうだな、わしに似ておるな。」



元春は経言の小笠原氏への養子縁組を認めた。



後は毛利宗家である輝元(てるもと)の許しを得るだけだった。


毛利輝元




元春は輝元に許しを得るべく、お伺いを立て、その返事の持って使者が日野山城(ひのやまじょう)に来た。


使者は安国寺恵瓊(あんこくじえけい)であった。


安国寺恵瓊



コアラ恵瓊さんは毛利家の外交を担う僧侶なんだよ



元春「恵瓊、わさわさすまぬな。」


恵瓊「経言殿の小笠原氏縁組の件、輝元様は…反対されており、お許しは得られません。」


経言「なぜだ⁉︎」


恵瓊「経言殿には輝元様がいい縁組を考えるとおっしゃっています。」



経言は愕然とした。


元春「…経言、大義である。ここは外せ。」


経言「…はい。」



経言は落ち込んだ様子で席を外した。



元春「恵瓊、殿(輝元のこと)の本心は…吉川家が大きくなることを警戒しているのではないか?」


恵瓊「……それは…」


元春「言わずとも、わかる。吉川の家は毛利あったればこそなのに…殿の器は相変わらずだな。」


恵瓊「さすが元春様ですな。」


元春「今は毛利の中で揉めている時ではない。織田(おだ)が目の前にきておるのだ。」


恵瓊「元春様、これはわしの考えだが…信長(のぶなが)はいずれ高転びするであろう。」


元春「信長が?」


恵瓊「はい、わしはかつて信長を見たことがありますがそう見えました。それより、今、織田方として毛利を攻めている秀吉(ひでよし)を注意なされ。」


元春は秀吉の名を聞いて顔色が変わった。


元春「秀吉!!あやつをなぜ注意せねばならぬ?」


恵瓊「秀吉はさりとてはの者…実際に会い、そう感じたのです。」



この恵瓊の予想が現実のものとなるとは元春は思いもしませんでした…





つづく…



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