猛将親父 〜第129話 消える米〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次




天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。



天正9年(1581年)2月、元春の命により吉川経家(きっかわつねいえ)が因幡国の鳥取城(とっとりじょう)に入城した。


コアラ元の鳥取城の城主、山名豊国(やまなとよくに)さんは単独で秀吉(ひでよし)さんに投降して、家臣たちが元春さんに新たな城主を依頼したんだよね



鳥取城の森下道誉(もりしたどうよ)、中村春続(なかむらはるつぐ)らが経家を迎えた。



道誉「経家殿、ようこそお越しくださいました。」


経家「うむ、ここへ来るまで織田(おだ)方の妨害があるかと思っていたが何もなかった。」


春続「今のうちに城の守りを固めましょうぞ。」


経家「城内の兵の数はいかほどか?」


道誉「山名家臣と毛利家臣合わせて1,800です。」


経家「織田が攻めてくると想定して籠城戦となろう。城の米蔵を見せてほしい。」




経家らは米蔵に移った。


そこで米俵を運んでいる兵がいた。





経家「おい、米俵をどこへ持っていくのだ?」


兵「あっ…城外で米を高く買ってくれる商人が来ているので売ろうと思いまして…通常の倍以上の値で買ってくれるのです。」


春続「その金を城の囲いに使いましょう。」



その後、米蔵を見た経家は驚いた。


経家「この兵糧は何ヶ月分か?」


道誉「3ヶ月分かと。」


経家「それは平時の時の3ヶ月であろう。籠城となるとこれでは足りぬ…先ほど米俵を運んでいた兵を止めるだ!売ってはならぬ!!」


春続「しかし、倍以上の金が入ってきますが…」


経家「ならぬものはならぬ!早く止めろ!」





その頃、因幡国の米が高値で買い取られていた。買い取っていた商人は船で米を運び出していた。







この状況を調べた忍びの弥助(やすけ)は元春に報せた。


元春「米を買い占めてる商人は何者か?」


弥助「船で因幡に来ています。船が来る方向から東の方…かなりの数の米俵が運び出されています。」


元春「城内の兵糧はどうだ?」


弥助「兵糧を売るものがいましたが経家様が止めました。」


元春「これは秀吉(ひでよし)の兵糧攻めでは…弥助、経家にこちらから兵糧を送ることと城内の兵糧を切り詰めろと伝えるのだ!」


弥助「はい!」





6月、秀吉は2万の軍勢で侵攻してきた。


先に羽柴軍は鳥取城周辺の田畑を焼き、民を追い払った。



鳥取城内では、



「うわぁ〜、城に入れてくれ!」




経家「なんだ?あの騒ぎは?」


春続「農民たちが秀吉軍に追いやられ、城に助けを求めております。その数は…2,000は超えると思います。」


経家「2,000…見捨てるわけにはいかん!城内に入れるのだ。」




元春の命で鳥取城に入った弥助は経家に会い、元春の伝言を伝えた。



経家「兵糧攻めか⁉︎ 米を買い占めた商人は秀吉の命を受けたものであろう。」


弥助「元春様は兵糧を送ると申しておりました。」


経家「うむ、元春様に礼を伝えてくれ。」




弥助は城から出ようとしたが、完全に羽柴軍に包囲されていたのだ…





つづく…




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