猛将親父 〜第122話 鹿介、最後の意地〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次




天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。



「鹿介!!立ち上がれ!」

元春と対決した山中鹿介(やまなかしかのすけ)は負傷し、倒れたところで声がした。

その声の主はかつての主、尼子義久(あまこよしひさ)であった。

コアラ義久さんは毛利(もうり)に負けた後、降って幽閉されていたんだよ




鹿介「義久様…くっ、…ガァ!!」


鹿介はあらん限りの力を振り絞り、立ち上がった。




戦っている元春は鹿介を見つめ、


元春「ここまでだ!!」


鹿介「!!」




鹿介は再び地面に倒れた。


義久「鹿介、よくやった。ここまで尼子のために…よく戦ったぞ!!」


鹿介「義久様…尼子は再興できず…」


義久「よいのだ。そなたが尼子の意地を見せてくれた。それで、わしは満足だ。僧であった勝久(かつひさ)をよく当主に育ててくれた。勝久も満足しているであろう。」




鹿介は義久の言葉に笑みを浮かべた。


鹿介「……鹿介、最後の意地を見せまする。」


元春「!!」




ザクッ!!


鹿介は太刀で自らの腹を切ったのだ。



義久「鹿介!!」



義久は鹿介を抱えた。


鹿介「……義久様、これが最後の…意地にございます。」


義久「毛利に仕えることはいやか?」


鹿介「ここまで戦った相手…今さら仕えることはできませぬ。」


義久「…うむ、もうよい。」


鹿介「……元春、最後の舞台をもらって…礼を申す。義久様…ありがとうございます…」




鹿介は静かに目を閉じた。


元春「山中鹿介…正真正銘、天下無双の武将である。」




鹿介の最後を小早川隆景(こばやかわたかかげ)も見ていた。


義久をここまで連れてきたのは隆景であったのだ。



コアラ元春も隆景も鹿介を毛利の武将にしたかったんだよね





上月城(こうづきじょう)が落ち、毛利は安芸、周防、長門、備前、備中、備後、美作、因幡、伯耆、出雲、隠岐、石見、さらには讃岐、但馬、播磨、豊前の一部を領有し、元就(もとなり)の時代より、はるかに上回る領地を支配したのである。






輝元(てるもと)の本陣がある備中高松城(びっちゅうたかまつじょう)に戻った元春と隆景は、輝元と謁見した。


毛利輝元

輝元「秀吉(ひでよし)は三木城(みきじょう)の別所長治(べっしょながはる)に釘付けになった。ここで我らが秀吉の背後を突けば…」


隆景「なりませぬ。未だに宇喜多直家(うきたなおいえ)の動向がわかりませぬ。」


輝元「直家は我らに付いたではないか⁉︎それが証拠に上月城攻めにも参戦しておる。」


元春「直家が出陣したわけではありませぬ。やつは様子を見ておる。」


隆景「我らが三木城に軍を進めば、裏切ることも考えられる。さらに九州の大友(おおとも)らも織田(おだ)からの誘いを受けている。」


輝元「……しかし、織田はさらに窮地に落ち入るぞ。」


元春「なぜにございます?殿(輝元のこと)」





輝元は含み笑いをした。




含み笑いの意味は現実となった。


三木城を攻めていた織田軍の一翼、摂津荒木村重(あらきむらしげ)が信長(のぶなが)に反旗を翻したのである…





つづく…



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