猛将親父 〜第120話 勝久切腹〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次




天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。



わし、吉川経信(きっかわつねのぶ)は父、元春と退却していく羽柴秀吉(はしばひでよし)の軍勢を見ていた。



コアラ秀吉さんは信長(のぶなが)さんの命で上月城(こうづきじょう)救援を諦め、退却したんだけど、退却時に元春さんが追撃したんだよ


元春「秀吉め、我が毛利(もうり)の強さを知ったであろう。」


経信「父上(元春のこと)、秀吉軍はなぜ退いたのでしょうか?」


元春「三木城(みきじょう)の別所長治(べっしょながはる)攻略を優先したのであろう。我らが上月城(こうづきじょう)攻略している間に播磨を鎮めておきたいのだ。」


経信「ならば、我が軍勢も秀吉軍を追いかけましょう。」


元春「ならぬ!まずは上月城を攻略するのだ。旧敵、尼子(あまこ)を消さねばならぬ。」





秀吉軍が去り、上月城は毛利軍に完全包囲され、城内では兵糧が尽きていた。


上月城跡



城内では城より脱走する兵が続出していた。


これを知った城主、尼子勝久(あまこかつひさ)は愕然としていた。


勝久「鹿介(しかのすけ)、城から出ることも出来ず、わしらはどうすることもできぬ。」



山中鹿介は立ち上がり、


鹿介「殿、わしは、まだ戦えまする。わしが兵を率いて城から出て毛利軍を引きつけておきますゆえ、殿は城から逃げてくだされ。」


勝久「ならぬ!秀吉殿にも申したではないか!逃げるは恥辱だと。」


鹿介「殿が生きておれば尼子は立て直せます。秀吉様指揮下には尼子の家臣、亀井茲矩(かめいこれのり)がおります。」


勝久「…もうよい。尼子再興は鹿介の悲願。鹿介がいてこその尼子。鹿介がいてこそのわしなのだ。」


鹿介「殿……」


勝久「毛利に降伏を伝えよ。城兵の命の代わりにわしの首を差し出す…世話になった、礼を申す、鹿介。」



尼子勝久



鹿介は涙を流し、その場に崩れた。





尼子勝久は降伏した。毛利方は勝久の望み通りに勝久は切腹、主要な武将は処刑されたが、城兵は解放した。


山中鹿介は生捕りと捕虜となった。





備中高松城(びっちゅうたかまつじょう)に戻った元春と小早川隆景(こばやかわたかかげ)は毛利輝元(もうりてるもと)と鹿介の扱いを巡って話し合った。


小早川隆景


輝元「勝久もいなくなり、鹿介は処刑だ。」


元春「鹿介の忠誠心は見事なものです。」


隆景「その忠誠心は今度は毛利のために役立ちます。」


輝元「ならぬ!一度ならず二度も毛利に刃向かってきたのだ。それに我が父、隆元(たかもと)暗殺にも奴が絡んでおる。」


元春「尼子への忠誠心から出たこと。必ずや毛利に忠誠させますゆえ。」


輝元「ならぬ!叔父上らがやらぬなら、わしがやる。」



輝元はその場から出て行ってしまった。



元春「…やれやれ」


隆景「殿は政の判断ではなく、個人の感情を優先しておる。総大将の器にあらず。」


元春「しかたあるまい…ならば鹿介はわしがやる。戦ってきたわしなら鹿介も本望であろう。」


隆景「兄上…頼みます。」




鹿介は備中高松城に運ばれていた…





つづく…



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