猛将親父 〜第119話 元春追撃〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次




天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。



「上月城(こうづきじょう)は見捨てよ」

織田信長(おだのぶなが)は羽柴秀吉(はしばひでよし)に命じた。

秀吉は播磨の別所長治(べっしょながはる)の三木城(みきじょう)攻めに加え、毛利(もうり)軍の進軍により、信長に援軍の追加を依頼するため京に来ていた。

織田信長


秀吉「されど上様(信長のこと)、尼子(あまこ)勢は忠義者、この後も中国攻めに役立ちます。」

信長「今は別所を討つことが優先。それがわらかぬそちではあるまい。」

秀吉「されど…」


秀吉が言いかけた時、信長の表情に



コアラ信長さんには誰も逆らえない状況なんだね



秀吉は恐怖を感じた。


秀吉は上月城近くの高倉山(たかくらやま)の陣に戻った。



上月城は元春と小早川隆景(こばやかわたかかげ)らの毛利軍と宇喜多(うきた)の軍勢に攻められていた。





元春は深い空堀や塹壕を掘り、塀を巡らし柵や逆茂木で防備を固めていたのだ。


さらに連日、太鼓や法螺貝を鳴らし威嚇し、兵糧攻めで城兵の戦意を喪失させる策を取った。


元春「無理な攻めはせず。弥助(やすけ)、城内の様子はどうだ?」


弥助「疲弊している様子ですが、羽柴軍の進軍を期待しているようです。」


元春「うむ…かかってこい、秀吉。」




高倉山の秀吉は上月城に使者を出し、城から抜け出すよう促していた。


しかし、上月城の尼子勝久(あまこかつひさ)は、


勝久「城から逃げるなど、武士の恥辱である。逃げるくらいなら討死を選ぶ!」



その勝久の姿を見た山中鹿介(やまなかしかのすけ)は秀吉の使者に、


鹿介「我らは勝久様と共にある。秀吉様にこれまでの好意、感謝いたすと伝えよ。」



山中鹿介



秀吉の陣では黒田官兵衛(くろだかんべえ)が進言していた。


官兵衛「殿(秀吉のこと)、滝川様、丹羽様、明智様が毛利軍に備えて三日月山に布陣してきました。我らも動かねばなりませぬぞ。」


秀吉「しかし官兵衛…わしは勝久や鹿介を見捨てるのは…辛いのだ!」


官兵衛「仕方ありませぬ。毛利の布陣は兵を温存しておりまする。ここから先の織田との本格的な戦に備えております。」


秀吉「……官兵衛…高倉山より陣を退く…」


秀吉は泣いていた。




羽柴軍は高倉山から書写山(しょしゃざん)に陣を移すために軍勢を動かした。



その軍勢を元春は見逃さなかった。


元春「討て!!」





バンッ!!


毛利の鉄砲隊が退く羽柴軍を追撃、さらに毛利軍は襲撃を始めたのだ。



元春「攻めよ!!逃すな!!」







秀吉「ひぃぃ〜、逃げろ!」


官兵衛「退け!退け!」



毛利軍の攻めに羽柴軍は大きな打撃を受けた。



この時、毛利軍の武将、玉木吉保(たまきよしやす)が読んだ歌が残っている。


夏山に立てる羽柴の陣なれば

秋風吹けば散り失せにけり


コアラ秋は毛利の本拠地、安芸のことだね




上月城の尼子勢は完全に取り残されたのだ…




つづく…




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