猛将親父 〜第118話 元春脅す〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次




天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。


「わしが上月城(こうづきじょう)を落とす。」




元春は太刀を抜き、宇喜多直家(うきたなおいえ)を睨みつけた。

直家は冷や汗をかき、

直家「なっ、何をなさる?」

元春「宇喜多殿にわしの気合いを見てもらいたいのだ。上月城を攻めるのがわしでは不足か?」

直家「いっ…いや、それなら宇喜多も一緒に進軍させて頂く。」


宇喜多直家


小早川隆景(こばやかわたかかげ)が間に入り、

隆景「ならば、わしも行こう。吉川、小早川が行けば文句はあるまい。」

直家「これはありがたい。織田(おだ)方の秀吉(ひでよし)が来ても充分に対抗できる。」

元春「殿(輝元[てるもと]のこと)はここにて毛利(もうり)本陣を固めてくだされ。」

コアラこの時、毛利は本陣を備中高松城(びっちゅうたかまつじょう)に置いていたんだよ


輝元「うむ」

直家「では、わしは出陣の準備をいたす。」


直家は帰ろうと立ち上がった。そこに元春が、

元春「宇喜多殿…そなたは我が父(元就のこと)に負けず劣らずの謀略家と噂だ。だが、わしは元就(もとなり)の子…それをお忘れずに…」


直家は真っ青な表情で帰っていった。



隆景「兄上(元春のこと)、やはり直家は裏切っているのか?」

元春「はっきりとはわからぬが、織田方の使者と会っておる。我らが播磨深く進軍すれば背後を襲ってくるやもしれぬ。直家の背後を殿の毛利本軍がいれば、それもできまい。」

隆景「上月城攻めに直家自ら出てこむやもしれぬ。」

元春「…わしもそう思う。やつは居城の石山城(いしやまじょう)で様子見だろう。」



天正6年(1578年)4月、吉川軍と小早川軍は進軍し、宇喜多軍も進軍してきた。

しかし、直家は病と称して出陣せず、代わりに異母弟の忠家(ただいえ)が宇喜多の大将として出陣してきたのだ。

宇喜多忠家



元春は4月18日から上月城を包囲し始めた。




上月城には尼子勝久(あまこかつひさ)を大将に山中鹿介(やまなかしかのすけ)ら3,000人が守っていた。



鹿介「毛利め、ついに来おったか!」


勝久「鹿介、敵は…30,000もおるぞ。秀吉殿に援軍を頼まねば。」


鹿介「殿(勝久のこと)、すでに援軍は依頼しております。ここは援軍が来るまで城を守らねばなりませぬぞ。」





毛利軍、上月城包囲の報は秀吉の耳にも入っていた。


秀吉「ついに毛利が動いた。援軍の依頼が来ておる。官兵衛(かんべえ)、宇喜多はどうだった?」


官兵衛「直家の心中は読めませぬ。しかし、自らは動かぬとの約束しました。ここは援軍を出しましょう。」



織田方は三木城(みきじょう)の別所長治(べっしょながはる)の謀反で三木城を包囲しつつ、三木城周辺の支城を落としていた。



秀吉軍の援軍として織田信忠(おだのふただ)を大将としてやって来て三木城の支城攻略に力を注いでいた。


織田信忠


コアラこの援軍には滝川一益、佐久間信盛、丹羽長秀、明智光秀、細川藤孝らがいたんだよ




秀吉は自ら兵を率い、上月城の援軍として向かった。


秀吉軍は高倉山(たかくらやま)に陣を置いたが、上月城を見て驚いた。


秀吉「なんと…完全に包囲されておる。」






元春は上月城を完璧なまでに包囲したのだ…





つづく…



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