猛将親父 〜第107話 信長の影〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次




天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。



「毛利(もうり)殿と共に浦上宗景(うらがみむねかげ)を討ちとうごさいます。」

備前の宇喜多直家(うきたなおいえ)から毛利にこんな書状が来ていたのだ。

宇喜多直家


コアラ直家さんは元は浦上宗景さんの家臣なんだけど独立しゃうと画策しているんだよ



毛利家で輝元(てるもと)と元春、小早川隆景(こばやかわたかかげ)らが思案していた。



輝元「浦上宗景は毛利と敵対しておる。直家の申し出は受け入れてよいではないか?」


元春「殿、直家の噂をご存じですか?直家の周りには不審な亡くなり方をしたものが多いのです。」




コアラ直家さんは日本で初めて鉄砲を使った暗殺をさせたんだよ



元春「我が父、元就(もとなり)は謀将と言われたが、直家は暗殺の謀が多い…信じていいものか…」


輝元「うむ……」


隆景「ここは一旦は結び、宗景を倒すことを優先としましょう。兄上(元春のこと)因幡には尼子(あまこ)の残党もいるので使えるものは使いましょう。」


元春「直家と結ぶと三村元親(みむらもとちか)と敵対することになる。それは毛利の本意ではあるまい。」



直家は三村氏の先代家親(いえちか)を暗殺しており、直家を不倶戴天の敵としていたのだ。


隆景「備前の騒ぎを静めることが優先。兄上、ここは隆景にお任せください。」


元春「うむ……」


毛利は山陰道は元春、山陽道は隆景が任されており、山陽道の備前のことは隆景の意見が通ることが多かった。



輝元「まずは備前を静めよ。そのために宇喜多と結ぶもやむなし。」



毛利は宇喜多と結ぶことにした。





一方、宇喜多では、


直家「毛利と結ぶことができた。これで軍事面で宗景に負けることはない。使えるものは利用して備前を我がものとしてやる…」



直家は不気味に微笑んでいた。それを元春の忍び弥助(やすけ)が密かに見ていた。







予想どおり、毛利が宇喜多に加担すると三村元親は激怒し、織田信長(おだのぶなが)と通じ毛利方から離反したのだ。





一方、山陰道では但馬国の山名祐豊(やまなすけとよ)と毛利が和平交渉を成立させた。


祐豊はそれまで毛利と敵対していたが、信長に但馬の支配や生野銀山を脅かされそうになり、毛利と結ぶこととなったのだ。



生野銀山



これにより、祐豊の支援を受けていた尼子再興軍は危機を感じ、山中鹿介(やまなかしかのすけ)らは因幡の若桜鬼ヶ城(わかさおにがじょう)を攻略し拠点を移した。



元春は隆景の軍勢も加え、総勢47,000の兵で因幡に進軍した。


その元春の元に弥助が戻ってきた。


元春「弥助、宇喜多はどうであった?」


弥助「今は三村討伐と宗景討伐に動いておりますが、心は許してはならぬ者と感じました。それと、三村は織田に通じましたが、今から向かう因幡の尼子残党も織田に通じておりまする。」


元春「やはりか…」



備前、因幡での争いに織田の影が見えてきたのだ…




つづく…




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