猛将親父 〜第104話 厠の鹿介〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次




天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。


「久しいの…元春」

元春は捕らえた山中鹿介(やまなかしかのすけ)の前に座った。


コアラ末吉城(すえよしじょう)の攻防でついに元春さんは鹿介さんを捕まえたんだよ


元春「もはや再興軍も形を整えず、後は逃げた尼子勝久(あまこかつひさ)の討伐のみ。」


鹿介「……勝久様がいれば、わしがいなくとも再興軍は潰れはせぬ。」


元春「そなたの望みは勝久の尼子再興ではあるまい。」



元春の言葉に鹿介は言葉が出なかった。


元春「もはや、義久(よしひさ)殿には尼子再興の意思はない。家臣や民を苦しめたくないのだ。それは討死にした忍びを通じて、そなたも知っているはずだ。」


コアラ討死にした忍びって尼子の三郎(さぶろう)のことだね


鹿介「…わしは直に義久様と話してはいない!そんな話はわしは知らぬ!!」


元春「知らぬのなら知っておけ!わしは尼子再興軍の息の根を止める!!平和な世のために!!」



元春と鹿介は睨み合った。




その後、鹿介は尾高城(おだかじょう)に幽閉された。




毛利(もうり)家内では鹿介の武勇を惜しみ、宍戸隆家(ししどたかいえ)や口羽通良(くちばみちよし)らが助命嘆願を行なった。


その結果、鹿介に周防と伯耆に約1,000貫の所領を与えることとなった。


コアラ一途な忠臣が認められたんだね



「断る。」


鹿介は毛利の申し出を断ったのだ。やはり尼子再興の望みを諦めてはいないのだ。





ある日の夕刻、


鹿介「すまぬ、腹が痛い!厠へ行かせてくれ!」



鹿介は下痢となったと訴え、厠へ何回も入った。その都度、見張りは鹿介を厠へ連れて行った。




その数は何十回にもなり、見張りも飽き飽きしてきた。



鹿介「すまぬ、また厠へ行かせてくれ。」


見張り「勝手に行ってこい!」


鹿介「すまぬ」




見張りは厠へ付いて行かなかったが、鹿介はちゃんと厠から戻ってきた。


見張りも安心したのか、その後も何度か厠へ行っていた。


鹿介「すまぬ、また厠へ行く。」



見張りは厠へ付いて行かなかったが、しばらくしても鹿介は戻ってこなかった。


見張り「まさか⁉︎」



見張りは慌てて厠へ行ったが、厠はもぬけの殻で誰もいかなった。



鹿介は見事に逃げたのだ。




尾高城内は大騒ぎとなった。これを知った元春は、


元春「やはり逃げたか、奴は毛利に靡くわけはない…鹿介!また会おうぞ!」






鹿介は隠岐国に向かった。


鹿介「元春、わしは諦めぬぞ!」





こうして尼子再興軍の勢力は山陰から一掃されたのだ…






つづく…





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