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末吉城(すえよしじょう)の攻防でついに元春さんは鹿介さんを捕まえたんだよ
元春「もはや再興軍も形を整えず、後は逃げた尼子勝久(あまこかつひさ)の討伐のみ。」
鹿介「……勝久様がいれば、わしがいなくとも再興軍は潰れはせぬ。」
元春「そなたの望みは勝久の尼子再興ではあるまい。」
元春の言葉に鹿介は言葉が出なかった。
元春「もはや、義久(よしひさ)殿には尼子再興の意思はない。家臣や民を苦しめたくないのだ。それは討死にした忍びを通じて、そなたも知っているはずだ。」
討死にした忍びって尼子の三郎(さぶろう)のことだね
鹿介「…わしは直に義久様と話してはいない!そんな話はわしは知らぬ!!」
元春「知らぬのなら知っておけ!わしは尼子再興軍の息の根を止める!!平和な世のために!!」
元春と鹿介は睨み合った。
その後、鹿介は尾高城(おだかじょう)に幽閉された。
毛利(もうり)家内では鹿介の武勇を惜しみ、宍戸隆家(ししどたかいえ)や口羽通良(くちばみちよし)らが助命嘆願を行なった。
その結果、鹿介に周防と伯耆に約1,000貫の所領を与えることとなった。
一途な忠臣が認められたんだね
「断る。」
鹿介は毛利の申し出を断ったのだ。やはり尼子再興の望みを諦めてはいないのだ。
ある日の夕刻、
鹿介「すまぬ、腹が痛い!厠へ行かせてくれ!」
鹿介は下痢となったと訴え、厠へ何回も入った。その都度、見張りは鹿介を厠へ連れて行った。
その数は何十回にもなり、見張りも飽き飽きしてきた。
鹿介「すまぬ、また厠へ行かせてくれ。」
見張り「勝手に行ってこい!」
鹿介「すまぬ」
見張りは厠へ付いて行かなかったが、鹿介はちゃんと厠から戻ってきた。
見張りも安心したのか、その後も何度か厠へ行っていた。
鹿介「すまぬ、また厠へ行く。」
見張りは厠へ付いて行かなかったが、しばらくしても鹿介は戻ってこなかった。
見張り「まさか⁉︎」
見張りは慌てて厠へ行ったが、厠はもぬけの殻で誰もいかなった。
鹿介は見事に逃げたのだ。
尾高城内は大騒ぎとなった。これを知った元春は、
元春「やはり逃げたか、奴は毛利に靡くわけはない…鹿介!また会おうぞ!」
鹿介は隠岐国に向かった。
鹿介「元春、わしは諦めぬぞ!」
こうして尼子再興軍の勢力は山陰から一掃されたのだ…
つづく…
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