猛将親父 〜第96話 元正逝く〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次



天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。



元春率いる軍勢は尼子勝久(あまこかつひさ)、山中鹿介(やまなかしかのすけ)らが籠る新山城の近くに陣を置いた。


コアラ新山城は山城なんだね



元春と家臣の福原元正(ふくはらもとまさ)は新山城の本丸方面を見つめていた。


元正「殿、尼子再興軍はこの城だけじゃなく高瀬城(たかせじょう)にも籠っておりまする。」


元春「高瀬城は輝元(てるもと)殿と隆景(たかかげ)らが攻めておる。」


元正「これで尼子再興軍が一掃されますな。殿も久しぶりに家族の元に戻れますな。」


そう言われた元春は思わず家族のことを思い浮かべていた。


妻の(ゆう)や子らのことを思い浮かべた。



元正「…殿、お顔が柔らかくなってますぞ。」


元春「なっ、何を言うのだ⁉︎ 今は新山城を落とすことを考えておるわ!!」


元正「……ふっ、はははははっ!!」


元春も一緒に笑っていた。




元春は陣の最前に出た。




陣の周囲の木々の影から元春を見ているものがいた。


「元春は今は1人だ…この好機を逃すわけにはいかない。いくぞ…。」





元春が陣の中に戻ろうとした時!!




矢が元春めがけて飛んできた。


元春「くっ⁉︎ 」


元春は咄嗟に矢を太刀で叩き落とした。



しかし、反対方向から太刀を大きく構えた者が元春に切り掛かってきた。



「元春!!」


元春は背後からの敵に反応が遅れた。


その時、元正が飛び出してきた。


元正「殿!!危ない!!」




ドンッ!!


元正は元春を突き飛ばした。




元春は地面に倒れた。



そして…



ザクッ!!



元正「ぐわぁっ!!」


元春「元正!!」



元正が正面から斬られたのだ。



元春は咄嗟に襲ってきたものに向かい、



ズバッ!!


太刀で斬りつけた。



「ガッ!!…」



そのものはその場に倒れた。





元春は、


元春「出あえ!!曲者だ!!」



元春の兵が集まってきた。


「殿!!いかがされました⁉︎」

「これは…元正様が…」



元春「向かうに曲者がおる!!追え!!」




元春は斬られた元正を抱きかかえた。


元春「元正!!元正!!」


元正「……とっ、殿…」


元春「今、医師が来る。大事ないぞ!」


元正「殿……お仕えできて、私は幸せでした…」


元春「…元正、もうしゃべるな。」


元正「平和な世を…………」




元正は息絶えた。


元春「…元正!!!」



元春を元服前から仕えていた元正が逝ってしまったのだ…





つづく…





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