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毛利隆元
隆元さんは和智誠春さんの館で飲食を歓待された後、宿所で急死したんだ
誠春は厳島で監禁されていた。
元春「和智誠春…わしは吉川元春である。」
誠春「元春殿…隆元様の御弟。わしに何用か?」
元春「兄、隆元の急死で父、元就(もとなり)はそなたを誅殺せよと申しておる。」
誠春「…ならば早く斬れ。なのに、なぜにわしを厳島に移したのだ?」
元春「そなたに聞きたいことがあるのだ。」
誠春「何を聞きたい?」
元春「そなたが下働きで雇った三太(さんた)は何者か?」
三太の名前を聞いた誠春は少し動揺した表情をした。
誠春「…下働きのことなど覚えておらぬ。」
元春「そなたが雇ったと調べがついておる。そなたの館で三太だけが隆元急死後、消えておるのだ。」
誠春「わしは隆元様急死後、すぐに監禁されたのだ。館の皆のことまでは知らぬ!」
元春「…誠春、毛利は尼子(あまこ)を滅ぼし、中国地方の覇者となった。これ以上は争わず血を流したくはない。そなたの家も毛利に仕えればよいのだ。」
誠春「……」
元春「わしは今から北九州に出陣せねばならぬ。戻ったら、また話をしたい。…死んではならぬぞ。」
元春は小早川隆景(こばやかわたかかげ)と共に北九州に出陣した。
毛利軍は大友方の諸城を攻略しながら、永禄12年(1569年)3月中旬に豊後国、立花城(たちばかじょう)に出陣した。
立花城跡
4月には元就まで出陣し長門国の長府に着陣した。
毛利軍は立花城を落としたが出陣してきた大友軍も退くことなく、膠着状態となった。
隆景「兄上、まさか父上が出陣してくるのは驚きですな。」
元春「全く…山陰を守備している国人衆を連れているとは…山陰が手薄になっておる。」
隆景「今は尼子もなく心配がないからでしょう。」
元春「とにかく大友軍が退くように手を打たねば…」
そんな時、驚くべき報せが入った。
それは厳島に監禁されていた和智誠春の死であった…
つづく…
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