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天下を競望せず…
わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。
永禄5年(1562年)春…
元春は胸や腹の痛みの病で床に付した。
優(ゆう)は医師に診てもらった。
優「殿は何の病ですか?」
医師「癪にございます。」
この時代、原因のわからない痛みを伴う内臓疾患を癪って言うらしいんだ
元春「ううぅっ……」
優「殿、殿!」
元春「優、騒ぐてない…わしの病い、伏せておけ。尼子(あまこ)の知るところになると弱みを見せることになる。」
優「しかし……」
優は密かに毛利元就(もうりもとなり)には報せた。
元就「元春が…領内の医師を日野山城(ひのやまじょう)へ集めよ!…そうだ、京の有能な医師も呼ぶのだ!」
元就は医師を日野山条件に集め、元春の治療にあたらせた。
優「殿、大事ごさりませぬか?」
元春「…これだけの医師がくるとは…父上は騒ぎ過ぎだ…うっ…。」
医師「あまり喋ってはなりませぬ。この薬を…」
元春は薬が効いたのか眠ってしまった。
元春は夢を見た…
元春『…なんだ、ここは…戦場か…』
南無八幡大菩薩!!
元春『なんだ⁉︎誰が叫んでおるのだ⁉︎』
攻めよ!!
元春『あれは…足利尊氏(あしかがたかうじ)公…これは南北朝の戦乱…』
足利尊氏さんは室町幕府初代将軍だね
尊氏『治めよ!戦乱を治めよ!!』
元春はそこで目が覚めた。
元春「……なんだ、今の夢は…」
元春の側には優と医師がいた。
優「殿、いかがしました?」
元春「…痛みは…ひいたようだ。」
元春は起き上がり、外の景色を見た。
時は夜だった。
将軍、足利義輝(あしかがよしてる)が調停に入った尼子との雲芸和議は成立した。
元就の要望した石見不干渉の条件を尼子義久(あまこよしひさ)は飲んだのだ。
これにより石見での形成は毛利が有利となったのだ…
つづく…
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