猛将親父 〜第57話 駿河守〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次




天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。



元春は出雲から日野山城(ひのやまじょう)に戻った。



「梅!」

「兄様!」


元春は忍びの弥太郎(やたろう)、世鬼政時(せきまさとき)らと共に月山富田城(がっさんとだじょう)から弥太郎の妹、梅と人質として捕らえられた女、子供らを助けて、全て日野山城に連れてきたのであった。




弥太郎は連れてきた女、子供らの中から梅を見つけ抱きしめた。





弥太郎と梅の2人を元春と妻の(ゆう)は目を細めて見ていた。


元春「弥太郎、良かった、良かったの。」


弥太郎「これも元春様、奥方様、政時様のおかげです。」


優「梅、見知らぬ地で怖かったであろう。よく頑張りましたね。」


梅「兄様が必ず助けてくれると信じていましたから。」



弥太郎と梅の再会に元春も優も喜び涙したのだ。



そこへ政時がきて、


政時「元春様、尼子に捕らえられていた女、子供らは出雲周辺国の国人衆の演者でした。」


元春「人質を取って支配しようとしていたのか…それでは信頼関係は築けまい。政時、各々の国に帰してやってくれ。」


政時「かしこまりました。」


弥太郎「政時様!」


政時「弥太郎どうした?」


弥太郎「此度のこと、誠にありがとうございました。また政時様の元、忍びとして仕えたいのです。」


政時「…もはや、わしに教えることはない。これからは忍びとして元春様に仕えよ。元春様、優様、よろしいですか?」


元春「無論異議などない。」


優「弥太郎、梅も私の側に仕えなさい。」


弥太郎、梅「ありがとうございます。」



弥太郎は吉川家の忍びとして、梅は優の侍女として仕えることになった。





永禄3年(1560年)2月、元春は室町幕府第13代征夷大将軍・足利義輝(あしかがよしてる)から駿河守(するがのかみ)に任官した。



足利義輝


コアラこの頃の室町幕府は管領の細川氏三好氏に牛耳られて将軍は傀儡にすぎなかったんだ




同時に元春の兄、毛利隆元(もうりたかもと)も安芸国守護に任じられた。さらに朝廷から大膳大夫(だいぜんだいふ)に任じられた。


これは前年、正親町天皇(おおぎまちてんのう)の即位料を元就(もとなり)と連名で献上した功績だった。


正親町天皇




同年、尼子晴久(あまこはるひさ)は備中で毛利方の国人、三村家親(みむらいえちか)と一戦を交え敗走させたのだ。


晴久は正々堂々と戦っていたのだ。



元春は『晴久、次こそ戦って勝ってみせる』と誓った。







ところが…



翌年に驚くべき報せが元春に入った。


それは晴久の急死であった…







つづく…





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