猛将親父 〜第56話 元春対晴久〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次




天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。



月山富田城跡



月山富田城(がっさんとだじょう)で尼子晴久(あまこはるひさ)の前に現れたのは元春でした。


晴久「!!元春⁉︎」



コアラ忍びの弥太郎(やたろう)が元春を密かに連れてきたんだよね



晴久が次の言葉を発しようとしたが、その前に元春は太刀を抜き晴久の顔に突きつけた。




元春「お初にお目にかかり失礼ながら、こちらの問いに答えもらう。」


晴久「くっ…なんだ?」


酒に酔っていた晴久は一気に覚めていた。


そこで弥太郎(やたろう)が、


弥太郎「晴久殿、我が妹を返していただく。どこにいる?」


晴久「……」



晴久は元春の顔を見たまま、何も喋らない。


弥太郎「妹、(うめ)を返せ!!」


元春「晴久、忍びを意のままにするために人質を取るとは卑怯千万。」


晴久「卑怯?それならば、そなたの父、元就(もとなり)はもっと卑怯だ。謀(はかりごと)でわしに新宮党(しんぐうとう)を討たせた…忍びを使い、偽りを流した…元就こそ卑怯千万だ!!」



コアラかつて晴久さんが尼子新宮党を粛正したのは元就さんが偽りの情報を流したから説があるんだよね



元春は返す言葉がなかった。


晴久「斬るなら斬れ!毛利は元就だけでなく息子まで卑怯者と世に誹りを受けようぞ。」




そこへ、


「元春様、人質であろう女、子供を見つけました。」



その声は毛利の忍び、世鬼政時(せきまさとき)だった。



元春「政時か…皆助けよ。城から連れ出すのだ。」


政時「既に連れ出しました。」


弥太郎「政時様、梅は…我が妹はいましたか?」


政時「うむ、無事である。」



弥太郎はホッとした。


元春は太刀を収めた。



晴久「…斬らぬのか?こんな機会はないぞ。」


元春「…わしは晴久を斬りに来たのではない。そなたを斬るのは合戦の時だ。」


晴久「ふっ…後悔するぞ。」


元春「正々堂々と戦って勝ってみせる。」



元春、弥太郎らはその場から去り月山富田城から脱出した。




晴久は元春の言葉を思い出しながら月を眺めていた。



晴久「吉川元春…我が家臣の誰も斬らずに帰るとは…正々堂々か…」



晴久は笑った。




元春は無事、出雲から弥太郎の妹を連れて帰ったのだ…





つづく…




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