怒涛の響き、馬の叫びが辺りを惹きめく。
ここは関ヶ原。
時は慶長5年(1600年)9月15日、徳川家康(とくがわいえやす)率いる東軍と石田三成(いしだみつなり)率いる西軍の戦いが始まったのだ。
世に言う関ヶ原の戦いだね。
わしの率いる軍勢は南宮山している。
わしは吉川広家(きっかわひろいえ)である。
吉川広家
広家が陣を敷いた跡地
わしの目前には家康の軍勢がおり、わしが突撃すれば家康の軍勢の横っ腹を突くことができよう。
他にも東軍の軍がいるけど、家康さんの横を突ける布陣だね
わしにはある言葉が突撃を止めておる。
『天下を競望せず』
わしの祖父、毛利元就(もうりもとなり)の遺訓で「天下を望まない」という意味だ。
元就さんは中国地方を制した戦国大名だね
しかし、わしは迷っていた。突撃すれば徳川家康を倒し、我が毛利家が天下を取れるのでは…と。
わしの親父なら、どうしたのだろか…?
わしの親父、猛将と呼ばれた…
吉川元春
(きっかわもとはる)
此度はわしが我が親父、吉川元春を語っていこう。
つづく…
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