世は争乱…
我は室町幕府、第9代征夷大将軍・足利義尚(あしかがよしひさ)である。
細川政元(ほそかわまさもと)は言った。
「わしは奥州に行く!」
「修験者として廻国修行をする!」
それを聞いた家臣たちが政元の元に集まった。
その中で三好之長(みよしゆきなが)が代表として政元に諫言した。
之長「殿!紀州、大和に丹後…戦がまだ落ち着いてないこの時期に殿に居なくなっては困ります!」
政元「戦はそなたたちに任せる。わしは隠居をする。」
之長「何を…何をおっしゃる!細川京兆家の後継ぎも決まっていないのに殿に隠居されては京兆家で争いが起きます。他の守護大名家と同じになりまする!」
政元「すでに争っているではないか…」
政元の言葉にその場にいた之長と香西元長(こうざいもとなが)はドキリとした。
之長「…それは…申し訳ごさいませぬ!」
之長は平伏した。
之長「後継ぎは殿がお決めになること、我らはそれに従いまする。争いは致しませぬ!」
政元は天を見上げていた。
之長「わしは…どなたが後継ぎになろうとかまわぬと殿に言った言葉に嘘はごさいませぬ。わしは民のために、世を平安にしたいのです。ですから…今、殿に居なくなっては困るのです。」
之長がさらに深く平伏する姿を見て、周りの家臣たちも平伏した。
政元は大きく息をして、
政元「わかった、そなたの言葉、信じるぞ。修行は戦を治め、後継ぎを決めて隠居してからにいたそう。之長…皆!尽くせ!」
「ハハァ!」
家臣一同、政元の元に団結したのだ。政元は満足した様子だった。
…団結したかに見えた。その者はつぶやいた。
「之長…安心できぬやつ…」
つぶやいたのは元長だった…。
つづく…
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