世は争乱…
我は室町幕府、第9代征夷大将軍・足利義尚(あしかがよしひさ)である。
河内国で争っていた畠山政長(はたけやままさなが)と畠山義就(はたけやまよしなり)は犬田城の戦いで義就が勝利し河内国はほぼ義就方が制圧したのだ。
しかし、諦めぬ政長は、
政長は言葉通り義就方で南山城を守る斎藤彦次郎(さいとうひこじろう)を自軍に寝返らせたのだ。
両軍は山城国の南山城(みなみやましろ)に舞台を移し睨み合った。
彦次郎の寝返りに義就は怒り心頭!
義就「彦次郎のたわけが!今さら政長についても死ぬだけだ!我らもここから引かぬぞ!」
両軍が南山城に対峙したことに困ったのが南山城の民だった。
長戦で田畑は荒れ…
「いったい、いつまで戦を続けてるんだ!?」
「田畑は耕しても戦で踏み潰される…」
「畠山の御家騒動はわしらには関係ないぞ!」
民の不満は増すばかりであった。
この時、山城国は名目上の守護は置いてはいなかった。
そして、我や細川政元(ほそかわまさもと)は畠山の争いには静観していたのだ。
畠山両軍は60日間も宇治川を挟んで睨み合い対峙したのだ。
そんな畠山に不満が増した民は宇治の平等院に集まった。
民の中には山城国の国人がおり、その者らが声を荒げた。
国人の狛十郎(こまじゅうろう)と木津豊茂(きづとよしげ)が話しだした。
十郎「畠山はいつまで、くだくだとラチもない戦をしおって!」
豊茂「幕府に訴えるしかなかろう!畠山を何とかしろと!」
そこへ…
「幕府なんぞ、あてならぬぞ。」
十郎「何やつ?」
それは深く傘を被ったものだった。
豊茂「顔を見せろ!」
豊茂が傘を取ると、そこには…
十郎「天狗!?」
天狗「わしのことなぞ、どうでもよい!今は畠山をどうするかだ!幕府は何もせんぞ!幕府にそんな力はないわ!」
豊茂「くっ!ならばどうするのだ?」
天狗「山城国の民が一体となればよい。そして畠山を追い出せばよいのだ。」
十郎「何!?わしらがか!?」
天狗「今や武家の力なぞ、たいしたことはない。ひっくり返してやればよいのだ!」
その場にいた民は、
「わしらが力を合わせればできるのではないか」
「幕府や武家に頼らずともよいのでは」
「やろう!わしら山城国の民で!」
これが山城国一揆が誕生した瞬間だった…。
つづく…
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