天狗将軍 〜第36話 けじめの切腹〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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世は争乱…

我は室町幕府、第9代征夷大将軍・足利義尚(あしかがよしひさ)である。




「これが一宮宮内大輔(いちのみやくないだいゆう)の首だ。」


一宮賢長(いちのみやかたなが)は丹波国の守護代、内藤元貞(ないとうもとさだ)に大輔の首を差し出した。

賢長「これにて一揆は治めた。」

元貞「…細川政元(ほそかわまさもと)様はいかがされた?」

賢長「解放した。」




その頃、一宮氏の館から政元は出てきた。

無論、家臣の上原賢家(うえはらかたいえ)と紗奈(さな)も解放された。


賢家「殿、大事ありませぬか?」

政元「うむ…」

紗奈「大輔が賢長に斬られたのでしょうか?」

政元「一宮は…けじめをつけたのだろう。賢長は大輔に争いをやめることを説得したのだ。」


コアラ大輔さんと賢長さんは同じ一宮一族。内藤元貞さんと対立してたんだよね



賢家「大輔は説得に応じず、賢長に斬られた?」

政元「いや…大輔は自らの過ちに気づいたのだ。それで切腹したのだ。わしの前でな。」


ーーーーーー





大輔「政元様…争いをして苦しむのは、米、作物を作る民…なのに私は…」

政元「わかってくれればよい。」

大輔「…私は政元様を侮っていました。細川の当主とはいえ、まだ子供。担ぎ上げて利用してやろうと思っていました。されど政元様は民を思い田畑を思い、安寧な世を目指しておられた。私は間違っていた…。」

政元「まだ、わしは力不足だ…」

大輔「いや…私は自らの命でけじめをつけまする。」


大輔は、そう言うと切腹した。

大輔「…まっ、政元様…安寧な世を…」

政元「大輔!!」



ーーーーーー


紗奈「…大輔は自らの命で一揆を鎮圧したのですね。」

賢家「一宮氏はどうされますか?」

政元「此度のことは、よく調べねばなるまい。内藤に行き過ぎたことがあったやもしれぬ…とにかく、京へ帰ろう!」




政元らは丹波国を後にし、京へ向かった。


少年であった政元の旅は終わった。自らの領地を見た此度の旅は政元自身を大きくしただろう。


帰京する政元らを木の上から眺めているものがいた。



「ふふっ…」


天狗は政元らをずっと見ていたのだ…。







つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜






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