世は争乱…
我は室町幕府、第9代征夷大将軍・足利義尚(あしかがよしひさ)である。
細川政元(ほそかわまさもと)は自らの領国、丹波国で一揆の集団と守護代・内藤元貞(ないとうもとさだ)の兵との衝突を間近で見た。
政元「こんなことが…」
一揆の集団は元貞の兵らに30人ほど討たれたのだ。
政元の家臣、上原賢家(うえはらかたいえ)と紗奈(さな)は政元が飛び出さないように抑えた。
紗奈「殿、行ってはなりませぬ。我らの正体を証してはなりませぬ。」
賢家「気持ちはわかりますが…ここは抑えましょう。」
政元「されど…」
政元らは木の影まで下がった。
しばらくすると、1人の武将が城山から降りて来て一揆勢の前に現れた。
「わしはこの国の守護代、内藤元貞だ!」
元貞が現れたのだ。
元貞「お前ら年貢を納めず、一揆を起こすなど言語道断!年貢免除などありえぬ!これは当国の守護、細川様の御言葉と心得よ!帰って年貢を用意せよ!!」
政元は愕然とした。
政元「わしはあんなことは言ってない!元貞め!」
賢家「元貞は殿がいないことをいいことに勝手なことばかりしております。」
一揆勢は討たれた仲間の遺体を抱え、帰っていった。
政元は涙を流した。悔し涙だった。
政元「京での乱が終わっても地方ではこんなことが起きていようとは…」
そこへ見覚えのあるものが政元らの前に現れた。
「これが現実です。」
政元「そなたは…山伏の等狢(とうかく)!」
等狢「これが丹波の現状。内藤元貞が政元様の威を借りて好き勝手放題。民は苦しんでおりまする。」
賢家「我らのことは知っているのか?」
等狢「はい、讃岐で会う以前から存じておりました。」
等狢は讃岐で会った時は政元らの正体を知っていて接していたのだ。
政元「そなた、何者だ?」
等狢「我らは一宮家(いちのみやけ)のもの。」
紗奈「では、あの一揆の張本人?」
等狢「我が主がお待ちしております。」
賢家「なぜ、わしらが行かねばならぬのだ!?」
等狢「…お断りすれば…」
すると、政元らを武装した兵が囲んだ。
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