皆さま、歴史連載物語『白の執権』を読んで頂き、誠にありがとうございます。
160話、長かったね〜
連載開始が2017年10月6日で約1年と9ヶ月の長期に渡りました。
こちらが目次⬇️
鎌倉幕府,第3代執権・北条泰時(ほうじょうやすとき)を主役とし、その一生と時代を描いてみました。
この時代、北条氏が台頭しますが泰時の祖父・時政(ときまさ)と父・義時(よしとき)が他の御家人を謀略で追い落としたのに対し、泰時の誠実さを前面に出してみました。
時政、義時だけでなく、この時代の争いが陰謀めいたことが多く、まさに黒い時代だったと思います。
時政、義時は他の御家人を挑発して戦に持ち込むやり方もしてたからね。
それに対し泰時は北条氏の庶流でありながら、後継ぎとなり、御家人らと協力しながら政を行なっていく…まさに白でした。
実際、様々な陰謀に巻き込まれた泰時は何を見てきたか…どう感じたのか…
しかし、御成敗式目をみると泰時の公平さが表れているように思えたのです。
泰時を支えた人物として北条政子(ほうじょうまさこ)、優子(ゆうこ)こと矢部禅尼(やべぜんに)を描きました。
政子は歴史上、悪女とか尼将軍とか言われてますが、今回は泰時を推す叔母として描き、優子は離別しても良き付き合いをする女性として描きました。
史実では優子さんの本当の名前はわからないんだ。優子っていう名前はここだけの創作だね。
泰時の対抗勢力としては後鳥羽上皇(ごとばじょうこう)を描きました。
この物語の最大の盛り上がりが源実朝(みなもとのさねとも)暗殺から承久の乱(じょうきゅうのらん)。ここへ持っていくまで泰時と後鳥羽上皇の関係をライバル的にしました。
実際はライバルとは違うけどね
振り返ると、泰時の生きた時代は様々な出来事がありましたね。
どの出来事も外せないことで、それが物語が長くなったことのひとつですね。
「承久の乱」後の話は端折った感がありますが、自分自身、長すぎたなぁと思ったからなんですね。
北条泰時という人物を描けて自分自身は感謝ですね。
題材にふさわしい人物だったね
物語の冒頭に出てくる「諸行無常…」
この文言は『平家物語』の「諸行無常の響きあり」で有名ですが、これを『白の執権』に用いたのは、大河ドラマ『おんな城主 直虎』で見たからなんです。
諸行無常…この世は絶えず変化し永遠のものではないという意味ですが、源頼朝(みなもとのよりとも)が開いた幕府も絶えず変化する、それを言いたくて冒頭に持ってきました。
この後は外伝等々を描いていきます。
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