諸行無常の世の中…
我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。
満月の綺麗な夜…
泰時は生母である光(ひかり)の元にいました。
病の身の光は、
光「泰時殿…障子を開けておくれ。夜空を見たいです。」
泰時はその言葉に従い、障子を開け、光が起きるのを支えました。
光「綺麗な月が出ていますね。」
泰時「母上…お体にさわります。」
光「…泰時殿、私はそなたから離れ、政子(まさこ)様の忍びをしている間、いろんなものを見てきました。」
光「この世を治めた権力者は皆、黒い非情なものを持っていました。源頼朝(みなもとのよりとも)様、北条時政(ほうじょうときまさ)様、義時(よしとき)様…政子様も同様でした。」
泰時「皆、武士の世を守るためでしょう。非情でなければ治めることはできなかったのです。」
光「もう、そんな黒さは必要ありませぬ。今までもいろんな方々から言われたと思いますが…あなたには人を引きつける器があるのです。白い力があるのです…。」
泰時「白…私には…」
光は泰時の手をできる限りの力で握りしめました。
光「泰時殿!弱音を吐くのは今宵限り。あなたには、その力があるのですから……。」
泰時は月を見上げて…
泰時「母上…私の力、全力を尽くします!」
光「……その言葉が聞けて…悔いはありませ、ぬ、………。」
泰時は光の手から力が抜けていくのを感じました。
泰時「母上……。」
泰時の生母・光は泰時の腕の中でその一生を終えたのです。
その後…
泰時は武士の法を作るために、様々な勉強を続けけたのです。
ところが泰時も予想外の出来事が起きたのです。
1230年も夏なのに…
雪が降ったのです…。
つづく…
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