白の執権 〜第134話 政子の告白〜 | 歴史を感じよう

歴史を感じよう

日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

前回まではこちら⬇️




諸行無常の世の中…


我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。




政子(まさこ)様が泰時の母親を居間に呼びました。



泰時「あなたは…(てる)!」

コアラ輝さんは政子さんに仕える忍びなんだよね




政子「輝…本当の名は(ひかり)です。元は私の侍女でした。」

泰時「光……そうではないかなって、母親じゃないかなって思ってました。しかし、以前あなたから母親のものだと言われて組紐をもらった時、わからなくなっていました…」

光「その組紐…泰時殿がずっと手首に着けているのを見て…私は嬉しかった。我が子と繋がっている気がしました。」



コアラ以前に光さんから実母のもの、実母は生きていると言われてもらった組紐だね。


光は泰時の手を握り、

光「ようやく、母としてあなたに会えて…長い間、名乗らなくて…許しておくれ。」

泰時「いえ…母上」


その時、政子様は床から起き、泰時と光に頭を下げました。


政子「泰時、光…悪いのは私です。我が夫、頼朝(よりとも)が光に懸想をし、私がそれを阻止せんと光を隠すため、生まれたばかりの泰時から離すことになったのです。」

光「政子様、それは過去のこと。それに政子様は私を守ってくれたではありませぬか。頭をお上げください。」

政子「光、あなたは長い間、私の忍びとして充分な働きをしてくれました…私は感謝しておりますよ。これから…泰時の元で…親子で暮らしなさい。」



泰時と光は政子様を床へ寝かしました。

泰時「叔母上、お体にさわります。横になってください。」

政子「ようやく長い間の胸のつかえが取れました…泰時、鎌倉を武士の世を頼みますよ。」

泰時「はい!」

政子「これで安心して頼朝様の元へ行けます…。」







1225年8月16日、政子様は亡くなりました。

享年69



コアラ政子さんのお墓は鎌倉の寿福寺(じゅふくじ)にあるんだよ。寿福寺は政子さんが創建したんだ。


頼朝様亡き後、女性ながら鎌倉を支え武士の世を支えた政子様…泰時にとっても、私にとっても偉大な叔母上でした。


北条政子像



大江広元(おおえのひろもと)、政子様と幕府創建以来の人物が亡くなり、泰時は自らが幕府を指導する位置に来たのです。


そこで泰時はある人物を呼び寄せました。


それは京にいた泰時の叔父、時房(ときふさ)でした…。







つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜






にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
にほんブログ村
コアラ宜しければバナーをクリックしてね