白の執権 〜第86話 常に夢中な実朝〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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諸行無常の世の中…

我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。




鎌倉幕府第3代将軍、源実朝(みなもとのさねとも)様はますます和歌の世界にのめり込んでいきました。



1213年の秋も深まった頃、京の藤原定家(ふじわらのていか)より実朝様に万葉集(まんようしゅう)が送られてきました。


歌人・藤原定家


コアラ万葉集って日本で現存する最古の歌集なんだって




実朝様は喜び、側近の大江広元(おおえのひろもと)様にも見せました。


実朝「広元、これが古来より伝わる万葉集だ。素晴らしい。」

広元「これに過ぎる宝はありませぬな。」

実朝「我も今までたくさんの歌を詠んだ。よし、我の歌集を作ろう!」




実朝様は歌集作りに没頭し過ぎ、その後、風邪を引かれました。


これに頭を悩ませたのが実朝様の母である政子(まさこ)様です。

政子


コアラ政子さんは実朝さんの母であり、将軍職の後見もしていたんだよ。


泰時は実朝様の見舞いに御所に参内し、政子様に会いました。



泰時「鎌倉殿(実朝様のこと)の具合はいかがですか?」

政子「今は眠っています…あの子は和歌のことになったら無理をしますから。」

泰時「叔母上もご無理をなさらぬように。」

政子「あの子は身体が弱く…今だに子に恵まれませぬ。これでは後継ぎをどうすればよいやら…」

泰時「先代、頼家(よりいえ)様の子がいますが…何かと問題が起きまするな…」

政子「そうなのです。将軍あっての幕府ですから。いや…権威のある者を将軍職につければ…」


政子様は後の将軍の形をおぼろげながら見えてきたようでした。





この後、回復した実朝様は自らの歌集「金塊和歌集(きんかいわかしゅ)を作り上げたのです。


コアラ「世の中は常にもがもな…」の歌は有名な小倉百人一首にも選ばれているね。







泰時は実朝様の見舞いの帰りに三浦義村(みうらよしむら)に偶然会いました。


泰時「これは義村殿、鎌倉殿のお見舞いですか?」

義村「そうじゃ、鎌倉殿の様子はいかがかな?」

泰時「今は寝ていました…。」


泰時は義村に付いている武士に目をやりました。


義村「おっ、泰時殿、気づかれたか。これは以前、そなたを探っていた時に忍びとして付けていたものじゃ。」

コアラ義村さんは泰時さんの動向を調べるために忍びを使っていたんだよ。

泰時「そうでしたか、どうりで見覚えがあると思いました。」

義村「わしの家臣で伊原光吉(いはらみつよし)じゃ。元は京におったのじゃ。」

光吉「お初にお目にかかります。伊原光吉です。」

泰時「北条泰時です。」

義村「では御所に参内してこよう。泰時殿、またの!」




泰時は義村一行を見送りましたが、光吉の鋭い目に何やら不気味さを感じていたのです…。









つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜







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