白の執権 〜第75話 恐るべき挑発〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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諸行無常の世の中…

我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。



1213年、泉親衡(いずみちかひら)が起こした謀反の企てに加わり、捕まった和田義盛(わだよしもり)の子、義直(よしなお)、義重(よししげ)甥の胤長(たねなが)らを義盛は赦免を願いました。

コアラ義盛さんは将軍の源実朝(みなもとのさねとも)さんに願いでたんだよ。



義直、義重は許され解放されましたが、胤長だけは捕らえられたままでした。


義盛「なぜ胤長だけが…再度赦免を願い出よう!」



翌日、義盛は和田一族を引き連れて御所へ行き赦免を願い出たのです。


コアラ和田一族98人連れて行ったそうなんだ。その中には胤長さんの妻子もいたんだよ。


そこへ大江広元(おおえのひろもと)と北条義時(ほうじょうよしとき)が現れました。


広元「義盛殿、胤長は此度の謀反の企ての張本人。逃げた親衡と同じ罪なのだ。これを赦免するわけにはいかぬ。」

義盛「張本人は親衡ではないか!義直、義重、胤長は後から加わったはず。胤長だけ赦免されぬは合点がいかぬ!」

義時「我らは親衡の家臣をも捕らえ調べたのだ。胤長が義直、義重より企てに深く関わっていたのだ。罪はある!!」


そこへ縛られた胤長が引きずり出され、現れました。




義盛「なっ、こんな姿を…」

義時「胤長は詮議が終わるまで、幕府にて預かる。胤長を連れて行け!」

胤長の姿を見て胤長の幼い女子が泣き始めました。

胤長の子「父上!うわぁぁぁ〜」


義盛は拳を血がにじむほど握りしめていました。

和田義盛


義盛『おのれ!義時…』




義盛ら和田一族は大きな屈辱を味わされたのです。





泰時はこの出来事を知り、義時の元へ行きました。


泰時「父上!父上の行為は和田に対する明らかな挑発です!戦をするおつもりですか!」

義時「そうだ。このような機会を逃すわけにはいかない。」

泰時「なんと…和田を敵に回すとは…」

義時「和田はいずれ潰さねばならん。大きくならぬうちにな。それが今なのだ。」

泰時「…和田は三浦(みうら)の庶流。三浦が黙ってはおりませぬ。」

義時「三浦か…そこはそなたが何とかできるだろ。」

泰時「私が…」


コアラ泰時さんの前の妻は三浦の娘だったね…





それから数日後、胤長は陸奥国へ流罪となりました。

胤長の流罪を聞いた胤長の女子は悲しみのあまり病なり…亡くなったのです。




さらに胤長の館は義時の家臣に取り上げられたのです。

コアラ罪人の館は罪人の一族に下げ渡されるのが慣例なんだけど北条が無理矢理取り上げたんだ。




ここまでされた義盛はついに挙兵を決断しました…。





つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜






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