白の執権 〜第71話 朝時の恋〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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諸行無常の世の中…

我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。




1212年、当時、鎌倉の御所では歌会が頻繁に行われていました。

将軍である源実朝(みなもとのさねとも)様が和歌に熱心だったのです。


源実朝

コアラ実朝さんは歌人としても有名で小倉百人一首にも実朝さんの歌が選ばれているんだよ。




その頃、泰時の異母弟で我の同母兄の朝時(あさとき)は頻繁に実朝様の歌会に参加していました。


北条朝時



ある日、父・義時(よしとき)と泰時は御所に出仕し、偶然に会いました。

義時「朝時、また鎌倉殿の歌会に出ていたのか?」

朝時「はい、なかなか和歌は奥が深うでごさいますな。ハハッ」

義時「和歌もよいが、ほどほどにな。そなたは武士であるぞ。」



そういうと義時は先に帰っていきました。



朝時「兄上、今日は政務でごさいますな。」

泰時「うむ…朝時、そなた…歌会に参加するのは他の目的であろう?」

朝時「えっ?何のことですか…?」


朝時は焦った様子でした。


泰時「隠さずともよい。…どの姫に惚れておるのだ?」

朝時「兄上にはかないませぬ…わしは鎌倉殿の御台様、信子(のぶこ)様にお付きの加奈(かな)殿です…」

泰時「ほぅ、信子様に仕える官女とは。で思いは伝えたのか?」

朝時「…なかなか…できませぬ。」

泰時「思いを文に書いて伝えるのはどうだ?かつて父上はそなたの亡き母、姫の前(ひめのまえ)殿に何回も文を書いて出しておったそうじゃ。」


コアラ姫の前さんは義時さんと離縁し京で貴族の源具親(みなもとのともちか)さんと再婚したんだ。けど…1207年に亡くなったんだ。



朝時「父上が!なるほど…」

泰時「まぁ、好きな姫に熱を入れるのもよいが、父上のいわれたとおり、我らは武士。ほどほどにな。」




朝時は自邸に戻り、思いを文に書きました。




その文を加奈に出しました。


しかし、何通も出しましたが加奈は一向になびきませんでした。


朝時「なぜだ?わしの思いは伝わっておらぬのか?ならば…」





夜も更けた頃、朝時は加奈の寝所のある館に忍び込んだのです。しかし…



「誰だ⁈ くせ者!」


朝時は見張りの者に見つかってしまったのです…。





つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜





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